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じゅうにんのしゃしんかてん

10人の写真家展

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1970年の大阪万博は、終戦から復興した日本の高度成長の記念碑であると共に、冷戦構造の下、日米安保体制の確立により、日本の「戦争の記憶」が腕づくで歴史の意識下に隠匿され、民主主義と言う名の「かりそめの平和」が完成した象徴とも言われる。

確かにこの会場においても、太陽の塔を占領した過激派だの、裸で走って警官に拘束された前衛芸術家が出没はしたものの、世の中はすでにそのような「反体制」を受け入れる余地はわずかだった。

もちろん、反体制が打倒せんとした「体制」であり、万博が誇示した「繁栄」とはすなわち「アメリカ」なのであるが、その当の「アメリカ館(パビリオン)」で行われたのが、(当時の)現代アメリカで「最も鋭い観察力を持った10人の写真家」による展示であった。

LEE FRIEDLANDER
DIANE ARBUS
DUANE MICHALS
ANSEL ADAMS
BRUCE DAVIDSON
PAUL VANDERBILT
GARRY WINOGRAND
ANDRE KERTESZ
JOEL MEYEROWITZ
WILLIAM GARNETT

長期化するベトナム戦争を反映し、国内で生じたさまざまな歪みや病を真正面から捉え続けたドキュメンタリー写真家の名が並ぶ。ファナティックな暴力と、ナイーヴな感受性が常に並存する「アメリカ」が、1970年にしてすでに、包み隠さず展示されていたとは!

「日本/アメリカ」「戦争/ワタシ」の対立が世界中で表面化し判断が機能不全に陥っている「今」にあって、この「混乱の祭典」における彼の国の「分裂の萌芽」の独白の持つ意味は興味深い。


付記

この写真展は、万博資料保存サイト「インフォメーションセンター」さんで知りました。
上記出展写真家リストも、同サイトによるものですが、ページ上での表記が「カタカナ」であったため、私が英語表記を調べました。
尤も、私も写真には疎いので、全員のことを知っているわけもなく、中で数名怪しい人もいます。
特に「ポール・バンダービルド」さんは、1930年代の仕事しか見つけることができず、
http://memory.loc.gov/ammem/fsahtml/...
同展への出品者と同一人物であるか、自信はありません。

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