関心空間はブックのクチコミも満載!

新着

... もっとみる
ログイン | ユーザー登録(無料)

丘の上の向日葵 (オカノウエノヒマワリ)

山田太一の小説。

--望むは平凡で穏やかな人生である。それに偽りはない。と同時に、その退屈な生活から抜け出し、美しい人と甘くて清らかで淫らな日々に溺れてみたい。通勤電車の中で、毎日昇り降りする駅の階段の途中で、心の奥底に存在するそんな妄想に身を任せるのが習慣になっている。無論、複雑で面倒な手続きは一切なしに。
妻子ある40代の研究所員の穏やかで平凡な生活は、結婚前に一度だけ買った女性に「あなたの子供がいる」と告げられたことで、大きく変化し始める。何より彼女は美しかったのだ---。

人の心は、複雑で矛盾していてエゴイスティックでもろい。表面化した言葉や態度や感情が、どこから生まれたのかすら分からない。全く手におえない。私たちは誰もがやっかいで我儘な「心」に振り回されながら生きている。

でも、きっと、それでいいんだと、この小説を読み終えて思った。多分、そのようにしか生きられないのだと思う。移り変わる心の様相に翻弄されながら、私たちは自分なりのモラルを築き、他人との関係を築き、自分の生を築くしかないのではないか。

投稿者:
与太
詳細情報
  • 発売元: 新潮文庫
  • 2003/04/11更新
  • 2003/04/11登録
  • 1150クリック

ソーシャルブックマーク

  • このページを含むはてなブックマーク
  • このページを Yahoo! bookmarks に登録する
  • このページを del.icio.us に登録する
  • このページを livedoorクリップ に登録する
  • このページを POOKMARK Airlines に登録する
  • このページを Facebook に登録する

コメント (0)

まだコメントされていません。

つながりキーワード (3)

テレビドラマ脚本家。現代に生きる私たちの、誰も踏み込まなかった誰もが抱えている問題を山田さんなりの的の射抜きかたで丁寧に描く。この人もまたワン・アンド・オンリーな人。川崎...

異人たちとの夏

  • (おじょ(OJ))

1988年、大林宣彦監督作品。 風間杜夫演ずる脚本家・原田が、 生まれ育った浅草を訪ねると、 死んだはずの父親にそっくりな男が。 男に連れられるまま、男の家へ案内される...

「ふぞろいの林檎たち」などの脚本家として有名です。好きな作品は「丘の上の向日葵」と「家へおいでよ」です。 小説もなかなか良いです。

携帯でこのページにアクセス

丘の上の向日葵

2次元バーコード対応の
携帯で上の画像を読み
取るとアクセスできます

トラックバック (0)

まだトラックバックされていません。

トラックバックURL
http://www.kanshin.com/tb/keyword-285848

キャンペーン

植物と暮らすライフスタイル・マガジン PLANTED
ページの先頭へ ページの先頭へ