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萬葉集巻第三 三一七(山部宿禰赤人望不盡山歌一首并短歌)

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★天地之 分時従 神左備手 高貴  駿河有 布士能高嶺乎 天原 振放見者 度日之 陰毛隠比 照月乃 光毛不見 白雲母 伊去波伐加 時自久曽 雪者落家留 語告 言継将往 不盡能高嶺者

(あめつちの わかれしときゆ かむさびて たかくたふとき するがなる ふじのたかねを あまのはら ふりさけみれば わたるひの かげもかくろひ てるつきの ひかりもみえず しらくもも いゆきはばかり ときじくぞ ゆきはふりける かたりつぎ いひつぎゆかむ ふじのたかねは)

【天地のわかれた時から、神々しくて高く貴い駿河の富士の高嶺を、天空に振り仰いで遠くみやると、大空を渡る太陽の光も隠れ、照る月の光も見えず、白雲も山にはばまれて行きとどこおり、雪は常に降っている。この神々しい富士の高嶺はいつまでも語り伝え、言い継いで行こう。】


★【反  歌】(注:長歌のあとにそえる短歌。長歌の主題の中心を簡単にまとめたり,詠いきれなかった ことを補ったりする。『万葉集』に見られる。)

 田児之浦従 打出而見者 真白衣 不盡能高嶺爾 雪波零家留

(たごのうらゆ うちいでてみれば ましろにぞ ふじのたかねに ゆきはふりける)

【田児の浦を通って広い眺めのきくところへ出てみると、真っ白に富士の高嶺に雪が降り積っていることだ。】

(注:【ゆ】ー従=~【を通って】の意味を持つ助詞。




★♥★冬の富士はほんとに美しい。神々しいほどである。新幹線のE席から眺める、窓外に広がる冬の富士が私は大好きです。

この【歌】に初めて接した、高校時代、万葉人も、同じ感懐を抱いていたことに、いたく感激したことを思い出します。

万葉集は表記がすべて漢字なんですよね。祖先が、自前の文字を持たない民族なもので、借りてきた漢字で、悪戦苦闘しているのが感ぜられて、、、。感慨深いものがあります。万葉集を見るたびに、祖先の努力に脱帽です。

この歌をキーワードに立てていたら、中央道を通って、東京へ主人とともに、愚息宅へ行ったことを思い出しました。駿河湾からの富士ではないのですが、車を運転して、出かけたくなってきました。





萬葉集巻第三 三一七(山部宿禰赤人望不盡山歌一首并短歌)

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花野のK画像 投稿者:
花野のK
  • 2010/12/31更新
  • 2010/12/19登録
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コメント (2)

2010/12/19

i_tosh1 花野のK様、そうですね。富士を歌った歌は沢山あるのでしょうね。「たごのうらゆ‥」は習った記憶があります。国語、歴史に拒否反応を示す(ダメかつ嫌いでしたなぁ)小生ですが、この歌や俳句類は覚えているものがあります、何故か‥。

花野のK 万葉集は表記が漢字なんですよね。祖先が、自前の文字を持たない民族なもので、借りてきた漢字で、悪戦苦闘しているのが感ぜられて、、、。感慨深いものがあります。万葉集を見るたびに、祖先の努力に脱帽です。

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