荒木経惟『ARAKI』
都築響一さんが雑誌『IDEA』に連載中の『デザイン豚よ木に登れ』に書いてたこの豪華写真集の検閲問題は興味深かった。
TASHENから出版された20万円する写真集の中の写真の一部が「デザイン」された黒ベタで覆われている。
男性器に蝸牛が這っている有名な接写写真の上に、おそらくデジタルで作られたらしいカタチが乗っかっている。
これは日本を含めた一部の外国向けに施された「デザイン」らしいが、荒木経惟さんが知らぬうちになされたその「自主規制」についてTASHEN社に問い合わせたところの回答が次号に掲載されていたが、論点を日本の検閲制度の問題に巧妙にずらしていると感じた。
そりゃもちろん日本の検閲は支離滅裂だろうけど、問題はそこではなくて、黒ベタが「デザイン」されていることだろう。
あれは、輸入される多くの海外ポルノ雑誌と同様に検閲官(パートのおばさんだという説もある)にカッターや紙ヤスリで一点づつシコシコ削らせるべきだった。
その醜く削られた紙の毛羽立ちに手を触れてみたときに沸き起こる感覚こそ猥褻以外の何ものでもないということを顕在化すべきだったのではないか。
それがあろうことか「デザイン」されてしまった。
キーワードから話は逸れるが都築響一さんの『デザイン豚よ木に登れ』は面白い。
「おしゃれ」で「クール」な「フライヤー」などを「デザイン」してるデザイナーは必読でしょう。
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コメント (4)
2003/05/02
雲衣。 去年の秋の事、何気なくTaschen.comの美術書・限定版コーナーを見ていて声を上げそうになりました。クリストの『アンブレラ』がそれまでの700ドルから何と150ドルに値下げされていたからです。最初JPY15000とあるのを一瞬、15万円に値上げしたのかと思ったのです。ところがそれは「一万五千円」でした。正式な価格をいきなり四分の一以下にしたのです。その後アマゾンなどは国によって大幅に価格が違ったり、今のアメリカのように新本は今も700ドル、新古書は122ドルなどと混乱しっぱなしです。この『ARAKI』も限定とは言っても2500部というラージエディションですので秋にはJPY50000位にならないとは限りません。
欲しい人はもう少し待つ事をお薦めします。余計な事を長々と申し上げましたが、お許しを。タッシェンには言いたい事が山ほどあるウォッチャーでした(笑。
ikm. ちなみに、ワタクシの写真はアラーキー撮影のものではありません。念のため。
ミノル 承知しております。
ミノル 雲衣さん、是非「タッシェンに言いたい事」のさわりで結構ですからお教えください。おもしろそう。
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