関心空間はアートのクチコミも満載!

新着

... もっとみる
ログイン | ユーザー登録(無料)

カストラート(白い声)

  • カストラート(白い声)の画像

六本木ヒルズのアリーナの無料コンサートが、スラバ。そこからの話題で、カストラート「睾丸抜き」です。

■「カウンターテナー」と「カストラート」について

- 女のおしゃべりを禁じると
  一体何が起こるのかの歴史的考察 -

●背景


  まずパウロが「教会で女は話してはいけない」という禁忌をつくった。これで教会で女が唄うことが禁じられた。

 中世、しかしながらカトリックのミサに聖歌が欠かせなくなってきた。聖歌にはむろん高音域がある。これがオヤジの男声ではそうそう出ない。そこで高音域の女声部分をうけもつ新たな「ボーイソプラノ」が誕生した。

 けれども、いかにボーイソプラノとはいえそんなに声量はない。それにウィーン少年合唱団がそうであるように、ボーイソプラノである期間は短く、声変わりがおこって次々に交代してしまう。訓練が深まるということがない。かくして成人の男子でもなんとか似た声が出るようにと、裏声をつくって朗々と唄う「ファルセット」が登場した。ヴァチカンではこうしたソプラノ担当のファルセット歌手が何人も雇われていた。


●概要

 「カウンターテナー」は音楽的な声域を表す
用語であり、ボーイソプラノを保つために、
変声期前に去勢させられる「カストラート」とは、
別の概念であるである。以前は、カウンター
テナーを育てるためにカストラートを行っていた。
が、【当時の未発達な医学のせいで
命を落とした少年も多かった】とのことである。
現在では、人道的理由から「カストラート」存在しない
とされる。

  さて「カウンターテナー」の歴史は古く、
パウロの解釈以後女性が教会内で声を発する
ことが禁止され、以後の教会音楽で高音部門を
受け持つ「カウンターテナー」唱法が編み出された。
基本的に「カウンターテナー」は、男性のファルセット
であり、ボーイソプラノがそのパートを
受け持つこともあった。
しかし、カストラートの声量、熟練は圧倒的で、
映画「カストラート」のモデルになった、ファリネッリ
は、首相に比肩する年棒を稼いだという。
(クイーンのフレディ・マーキュリーを
想像してもらえればわかるだろうか。彼は、
天然カストラートではなかったか?仮説だが、
モチロンエイズで亡くなった筋金入りのゲイ)

■カストラータ(玉抜き)の育成方法と評価


(玉抜きは、ボローニャ大学などでも行われたらしいが、繁盛のあまりそれだけでは足りなかったとか・・・。)
そこで、隠れた玉抜き名所がつくられた。有名なのは、かつてセリエAの中田がいたイタリアのペルージャの近くのノルチアなどである。ここは仔牛やラバの去勢手術のセンターだったところで、いまでも肉屋では家畜の金玉が売られ、金玉料理も繁盛しているという。

 このノルチアなどで去勢された少年たちがナポリあたりに送られて、ここで徹底したカストラート声楽教育が施された。聖オノフリオ学院、ピエタ・デ・トゥルキーニ学院、サンタ・マリア・デ・ロレート学院、ポーヴェリ・デ・ジェス・キリスト学院などが、そうした音楽教育を引き受けた。

 天上界の歌声のようなベルカント唱法、バロック音楽特有の高速のスピッカートの超絶技法、奇蹟的なソルフェージュの技法は、こうしてカストラートのために考案されていった。ソルフェージュとはスカルラッティやニコラ・ポルポラがつくったカストラート用の教科書のことをいう。

 こうして信じがたいほどの声の持ち主カストラートたちが続々と生まれていった。スカルラッティはフランチスケッロというカストラートについて、「人間がこれほど神々しく唄えるとは信じられない。どうしても天使がフランチスケッロの姿になってそこに降りてきたとしか考えられない」と書いている。



■「玉と棹」
-宦官とカストラートの違いについて-


 言葉の意味からすると、
カストラートとかカストラーティというのは、
「 玉と棹 」の両方を除去することをいう。

完全去勢で玉は
【抜かれるのではなく、潰される】。

これは宦官と同じで、女性と交わることがない。
これに対して玉抜きなら女性とも交わる。

 カストラートの多くはこの玉抜きのほうだった。
映画『カストラート』の主人公でもある
シニョール・ファリネッリことカルロ・ブロスキは、
女性にも愛された玉抜きのほうだった。



■詳細
(抜粋引用:http://members8.cool.ne.jp/...
ご本人もカウンターテナー歌手でかなり面白いです。)

「白い声」(カストラートとカウンターテナー)
 


●「生理的差異」
この両者は混同されることが多い。確かに、普通の男声より遙かに高い声域で歌唱することは共通していますが、その発声原理は異なっています。【カストラートは変声期前の少年を去勢】し、男性ホルモンの分泌を抑えることで声帯の成長を停滞させた歌手です。少年の声と成人の肺活量・声量、そして長年の特別な訓練により、【常人の想像を超えた超絶的歌唱を披露した】とされています。一方【カウンターテナーは(多くの場合)いわゆるファルセットを駆使して女声域を歌う歌手】です。

  ファルセットは多くの男性が出すことが可能ですが、それを難度の高いクラシックの歌唱に使用するにはやはり生来の素質とある程度の訓練が必要となります。ただ、女声の最高声域であるコロラトゥーラ・ソプラノにおいて女性歌手がファルセットを使うのは必須でありますから、クラシック歌唱におけるファルセット使用が女性歌手では当然で、男性歌手では珍しい扱いを受ける、というのも不平等な気がします。【現在、人道的理由により、カストラートは存在しません】が、カウンターテナーの中には先天的ホルモン異常により変声をしていない者もおり、これなどは天然のカストラートと言えるのかも知れません。

●「歴史的差異」
  聖書の記述に従って、以前はキリスト教の教会において女性は歌うことを禁じられていました。しかし教会における合唱でどうしても高音部が必要となり、そのパートは【ボーイソプラノとともに、カウンターテナーと呼ばれるファルセット歌手が受け持つようになった】のです。

  カストラートが登場したのはカウンターテナーより後のことで、詳細は不明ですが、最初は歌唱目的というより、何らかの事故や病気で去勢を余儀なくされた者がその声を活かす道として歌手となったのではないかと思われます。オペラ隆盛以前には、わざわざ目指すほどの地位はカストラートには与えられていなかったからです。それでも、【ファルセット歌手より声量の勝るカストラートは教会音楽の中で徐々にカウンターテナーを駆逐してゆく】ことになりました。

  そして17世紀初頭にオペラが発明され、モンテヴェルディらによって形式を完成させてゆく中で、【カストラートはスターとして人々に熱狂的に迎え入れられる】ことになります。初期にはカウンターテナーもオペラ出演をしていたようですが、教会に続き、オペラの舞台の上もカストラートに奪われることとなったのです。

  映画「カストラート」のモデルとなった代表的スター、【ファリネッリはワンシーズン2ヶ月間で当時の首相の年棒と同額を稼いだ】と言われています。そのような成功に憧れ、特に貧民層からは親の都合などで【去勢を受ける者が相次ぎました】が、その中で歌手として生計を立てられたのはごくわずかで、声楽教師にでもなれればまだ良い方だったようです。なにしろ変声期前に手術を決行しなければならないので、適性を見誤るのも無理はありません。【当時の未発達な医学のせいで命を落とした少年も多かった】ようです。

  19世紀末、ローマ教皇の声明の中で声楽のための去勢が非人道的とされ、禁止されることとなりました。生き残った最後のカストラート、アレッサンドロ・モレスキが20世紀初頭に死亡したことで、現存するカストラートはいなくなりました。1902年と1903年に彼が残した録音はCDに収録され、聴くことができます。

●一方カウンターテナーは?

  一方、すっかりカストラートに追いやられていたカウンターテナーは、イギリスの教会の中でその伝統を細々と守っていたのですが、1950年代、アルフレッド・デラーにより陽の目をみることになります。彼の歌唱は「白い声」といわれ、合唱の歌唱法の影響を残し、ノン・ビブラートで淡々としています。デラーが活動をはじめた頃はまだカストラートもカウンターテナーもほとんど認知されておらず、彼はイロモノ的な扱いを受けたようです。

  1970年代に入り、クラシック音楽界ではルネサンス・バロック音楽、いわゆる古楽の見直しがはかられていました。ロマン派の影響で勝手にいじくりまわされていたパーセル、モンテヴェルディ、バッハらの音楽を、作曲家の生きていた時代に鑑み、できるだけ忠実に再現しようとする動きが出てきたのです。

  例をあげると、20世紀前半に使われていたチェンバロは通称モダン・チェンバロといわれ、バロック時代に使われていたものとは音色が似ても似つかないものになっていました。これを当時のチェンバロそのもの、もしくはそれを再現したもので演奏しようというのです。そういった動きの中で、イギリス人アルフレッド・デラーの活動や録音が再評価されるようになり、現在、彼の弟子や孫弟子たちの活躍によってカウンターテナーは一般的にも広く知られるようになりました。現在はカウンターテナーの歌唱技術も進歩し、速いパッセージ、程良く抑制されたビブラート、コントロールされたメッサ・ディ・ヴォーチェなど、カストラートにひけを取らない(と思われる)歌唱を聴くことができます。

パサージュ画像 投稿者:
パサージュ
  • 2003/05/04更新
  • 2003/05/04登録
  • 1946クリック

ソーシャルブックマーク

  • このページを含むはてなブックマーク
  • このページを Yahoo! bookmarks に登録する
  • このページを del.icio.us に登録する
  • このページを livedoorクリップ に登録する
  • このページを POOKMARK Airlines に登録する
  • このページを Facebook に登録する

このキーワードはコレクションに選ばれています(1)

コメント (0)

まだコメントされていません。

つながりキーワード (2)

六本木ヒルズ@パサージュ ■背景: 東京、では、都市開発事業がたけなわである。 今までの、西新宿、お台場、恵比寿ガーデンプレース、 などから、最近の注目作が、 丸ビ...

スラバ

  • (パサージュ)

■カウンターテナーだけど カウンターテナー。男声なれど、女声のアルトより高く、バリトンまでを歌いこなす。歴史的に、カウンターテナーは、宦官と同じく、睾丸を抜くことによっ...

携帯でこのページにアクセス

カストラート(白い声)

2次元バーコード対応の
携帯で上の画像を読み
取るとアクセスできます

トラックバック (0)

まだトラックバックされていません。

トラックバックURL
http://www.kanshin.com/tb/keyword-296355

キャンペーン

植物と暮らすライフスタイル・マガジン PLANTED
ページの先頭へ ページの先頭へ