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ゴダール・ソシアリスム because this is the global warashiko kakumei

FILM JLG SOLIALISME:だから子供たちは勝利する

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《多くの重いものが、精神にとっては存在する。その精神は、強くて、忍耐強く、また畏敬の念を宿している。つまり、重いもの、この上なく重いものを、その精神の強さは熱望してやまないのである。
 何が重いものなのか、と忍耐づよい精神は訊ねる。そして駱駝のように膝をついて、十分荷を積んでもらおうと欲する。
 何がこの上なく重いものなのか、君たち英雄たちよ、と忍耐強い精神は訊ねる。私もそれを自分に引き受けて、私の強さを喜びたいのだ、と。
 この上なく重いものとは、こういうことではないだろうか。屈辱の憂き目にあって、自分の高慢の鼻をへし折られること。自分の愚かさを外に見せ、自分の知恵をあざけること。
 それともそれは、こういうことであろうか。われわれの意中の事柄がうまく成功して勝利を収めようというときに、それから離れ去ること。高山に登って、誘惑者をためすこと。
 それともそれは、こういうことであろうか。認識のどんぐりや草で自分を養い、心理のためには魂の飢えの苦しみをも忍ぶこと。
 それともそれは、こういうことであろうか。病気でありながら、慰めてくれる人たちを家に帰し、君の欲することなどけっして聞き取りはしない聾者たちと交わりを結ぶこと。
 それともそれは、こういうことであろうか。それが真理の水であるならば汚ない水の中にでも入っていって、冷たい蛙や熱い蟇をも追い払わないこと。
 それともそれは、こういうことであろうか。われわれを軽蔑する人たちを愛し、幽霊がわれわれをこわがらせようと欲しているときにもその幽霊に握手を求めること。
 これらすべてのこの上なく重いものを、忍耐強い精神は自分に引き受ける。つまり、重荷を積まれて砂漠へと急ぐ駱駝のようにこうして彼は、彼の砂漠へと急ぐのである。
 けれども、この上ない孤独な砂漠の中で、第二の変化が起こる。すなわち、ここで精神は、獅子となるのであり、精神は、自由をわがものとして獲得しようと欲し、自分自身の砂漠の中で支配者であろうと欲するのである。
 自分を支配する最後の者を、彼はここで、自分のために探し出す。つまり彼は、その者、すなわち彼の最後の神に敵対しようと欲し、この巨大な竜と、勝利をかけて戦おうと欲する。
 精神がおはや支配者とも神とも呼ぶことを好まないこの巨大な竜とは、何であろうか。「汝なすべし」が、この巨大な竜の名前なのである。しかし、獅子の精神は言うのである、「われ欲す」と。
 「汝なすべし」が、獅子の精神の行く手をさえぎっている。それは、金色にきらめく一個の有隣動物であって、その鱗のどれにも「汝なすべし!」ということが、金色に輝いている。
 千年にもわたるもろもろの価値が、これらの鱗に輝いている。こうして、あらゆる竜のうちでもっとも強力なこの竜は言う、「事物のあらゆる価値、ーーーそれが私の身の上で輝いているのだ」と。
 「あらゆる価値はもうすでに創造されてしまっており、そしてあらゆる創造された価値ーーそれは、この私なのだ。本当を言えば、もはや『われ欲す』ということなど存在してはならないのだ!」このように竜は語る。
 わたしの兄弟たちよ、何のために精神において獅子が必要なのであろうか。重荷を負うことができ、諦めを知っており、畏敬の念に満ちている、あの駱駝という動物では、どうして十分ではないのであろうか。
 新しい価値を創造することーーこれは、獅子にもまだできることではない。しかし、新しい創造の働きのために自分に自由を創りだすことならばーーそれならば、獅子の力はなし能うのである。
 自分に自由を創りだし、義務に対してさえも聖なる「否」を言うこと、すなわちこのことのためにこそ、私の兄弟たちよ、獅子が必要なのである。
 新しい価値のための権利を自分に獲得することーーこれは、忍耐強く、また畏敬の念にみちた精神には、この上なく怖ろしい獲得行為である。実際本当に、それは彼にとっては、一つの強奪行為であり、強奪を常習とする動物のやることである。
 自分の奉ずるこの上なく神聖なものとして、精神はかつて「汝なすべし」を愛していた。今や彼は、そうしたこの上なく神聖なもののうちにさえも、妄想と恣意を見いださざるを得ない。こうしてこそ彼は、自分の愛していたものからの自由を、自分に強奪するようになるのである。つまり獅子が必要なのは、この強奪のために、なのである。
 しかし、言ってみてくれ、私の兄弟たちよ、獅子にもなしえなかったようなどんなことを、なおも小児がなしうるのであろうか。どうして、強奪する獅子は、さらにまた小児にもならなければならないのであろうか。
 小児は、無垢であり、そして忘却である。一つの新しい開始であり、一つの戯れであり、一つの自分から回り出す車輪であり、一つの最初の運動であり、一つの聖なる肯定を言うことである。
 そうなのだ。創造の戯れのためには、私の兄弟たちよ、一つの聖なる肯定を言うことが必要なのである。すなわち、精神は今や、自分の意志を意志するのであり、世界を喪失した者は、自分の世界を人のものとして獲得するのである。
 精神に三つの変化があることを私は君たちに列挙して述べた。すなわち、どのようにして、精神が駱駝となったか、次にその駱駝が獅子となったか、そして最後にその獅子が小児となったかを、である。》



『ツァラトゥストラはこう語った(Also sprach Zarathustra)』by フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)




《太陽が襲って来るなら 太陽を殴ってやる》



『ゴダール・ソシアリスム (FILM SOCIALISME)』で ジャン (Jean=Luc Godard) も語った
http://www.bowjapan.com/socialisme/...




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Lucy画像 投稿者:
Lucy
詳細情報
  • 渡邊二郎編『ニーチェ・セレクション』
  • 2011/04/24更新
  • 2010/12/28登録
  • 1327クリック

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コメント (4)

2011/05/22

lightcyan 最近では関心空間では活動しているユーザーを見つける方が大変なようですが、このKWをコミュニティの『哲学お喋りパーティ』に追加させていただきました。まだ勉強を始めたばかりの身ですが、よろしかったらそちらでお喋りいたしませんか? しかし、別口で国際情勢のブログを書いているのですが、少しでも正しくあるためには常に情報を追って、事件になる前に意見を言うべきだと考え、そう行動したことが、重荷を背負い、僕の精神を獅子に変えてしまったようです。小児になる方法は…まだ、分からずです。

2011/05/25

Lucy lightcyanさん、こんにちは。ここで、ニーチェがあげている精神の三つの変化は、修行のように自覚的な人生を生きることではじめて一段階ずつ到達できる存在様式の変化なのだと思うのですが、と同時に、これらの存在様式を行きつ戻りつしたりしながら変化するのもありなのではないかと、わたしは思うのです。ニーチェは、変化の最終段階に、聖なる肯定としての「小さな子供」をおいてるけれど、それは、もともとわたしたちのなかにいたもの/あったものだからだとわたしは思うのです。そして、その「子供」は、いつもわたしたちのなかにいる。駱駝のときでさえ。だから駱駝は獅子へと変容できる。獅子も、もしそのままの姿にとどまるなら身動きできなくってしまうかもしれない苦しみから解放される。『哲学お喋りパーティ』お誘い頂きありがとうござます。さっそく参加させていただくことにします。

lightcyan あ、挨拶が遅れまして。Lucyさんこんにちわです。東日本大震災の後、地震のニュースばかりでおかしくなりそうでしょ、と言った人がいたのですが、国際情勢はずっとそんなニュースばかりで、僕が国際情勢を追い始めてから5年くらいになる気がします。まぁこれと言って何もないときもあるのですが、やはり修行のようなものとは言えますね。僕は『精神はかつて「汝なすべし」を愛していた。~』のくだりにあるように、獅子はもう元には戻らないような気がします。小児の心境は正直分かりませんが、『これがニーチェだ』の永井均は、前書きで本書を読んでからもう一度この精神の三段の変化、特に子供の所を読んで欲しいと書いていたので、納得させるのに自信があるのだと思うのですが、最後まで読んでないんですよね。いろいろと読みたい本がたまってしまって…

2011/06/11

lightcyan ニーチェボットがこんなことをつぶやいていました。関係ありそうなのでこちらに転載します。『超人が来らんがために、龍が-彼に相応しき超龍が出現せねばならぬ。このためには、湿潤の原生林の上に、なお多くの灼熱の太陽が燃えねばならぬ。-ツァラトゥストラ-』http://twitter.com/N_Anti_Christ/... はっきりした意味は分かりませんが深そうですね。

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