ウタノココロニイキタヒトビト
うたの心に生きた人々
「倚りかからず」で、詩集として異例のベストセラーとなった茨木のり子さんの、これは詩集ではなく、ほかの4人の詩人の伝記集。
4人の詩人というのは、与謝野晶子、高村光太郎、山之口獏、金子光晴で、そのほかにも宮沢賢治、石川啄木も取り上げたかったのを断念されたのだそうだ。
わたしは「うた」にくわしいわけではないけれど、読み始めて、すぐに「良書に出会えた!」という手応えがありました。そして、その感覚にのみこまれるように一気に読んでしまいました。
この本の何がそう思わせるのかというと、4人の詩人の人生というよりも、むしろそれらを描く茨木のり子さんのことばが、いちいちやわらかくはっきりしていて、読んでいるこちらをちっとも油断させないんです。
そしてその、「油断させない」感じにこそ、「うたの心」に通じる何かがあるような気がします。だから読み進むうち次第に、ことばとしてでなく感覚として、気づけばすでに、「うたの心」っていうのをわかってしまうような・・・。
とにかくすばらしくて、涙しながら読みました(泣き虫なので)。
それから、すぐに与謝野晶子の「みだれ髪」(新潮文庫)買いました。
この本いいです!4人の人生と、それを描き出す書き手が、グルーヴ生んでます!
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