ポール・オースター
顔が好き。本当に美しい。
・・・なんて言ったら、由緒正しきファンの方々に蹴っ飛ばされそうだけど。
ポール・オースターには映画『ブルー・イン・ザ・フェイス』から入った。
それから『シティ・オブ・グラス』『孤独の発明』を読んだ。
彼の繊細に蛇行する思考を辿ってると、ものすごく柔らかい気持ちになった。
なんだろうな、サビシサをここまで文章に具現化してくれたことに、「ありがとう」と言いたいというか。
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2004/3/4
ポール・オースターの新作、「True Stories」(訳:柴田元幸 新潮社 2000円)を購入。
内容は、帯の文句が端的にいってくれてるので引用してしまおう。
「一文なしの日々から、9・11まで。
小説以上に面白く、感動的な、自伝的エッセイ。」
彼が内なる声に忠実になって、自分が何者かになるためにもがく(でも、そこにも穏やかな感じがある)その姿に、今まで読んだ小説の感じがダブります。
私は、彼のどんな本を読んでいても、映画『スモーク』の中の一場面を思い出してしまいます。
愛妻を亡くしたばかりで、その深い喪失感を扱いかねていた作家。
或る日、友人の煙草屋店主オーギー(ハーベイ・カイテル)が、趣味で毎日1枚ずつ撮影している街角スナップの中に、偶然写った妻の姿を見つけます。
妻がたしかに日々を暮らしていた証が、作家の中の複雑骨折していた感情の回路を繋げ、
そのあと彼は静かに泣くのです。
現実で起きることの不思議な公式。
何がどう=(イコール)で結ばれるのか、本当にわからないことばかり。
だけど作家の仕事って、その公式を言葉で解き明かすことなのかもしれない。
そういうことを強く思ったのでした。
もちろんこれは映画で、つくりごとではあるのだけど、
その発想はきっと、日常の様々な出来事を「面白い」とストックしてきたことに裏打ちされているのかもしれない。
- 2004/03/07更新
- 2003/05/14登録
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