シャーロックホームズノマナデシ
シャーロック・ホームズの愛弟子
史上最高に有名な彼が主要人物として登場するということで、危惧するファンも多いと思いますが、がっかりさせません。むしろ、嬉しい驚きの内に新しい物語を楽しめるのではないかと思います。
両親を失った事故で心と身体に傷を負ったメアリ・ラッセルは15歳(1915年)の時、かつて別荘だった自宅近くのサセックスの丘陵を本を読みながら散歩していてシャーロック・ホームズを踏みつけそうになる。すぐに皮肉の応酬となった結果、ホームズは彼女の資質と欲しているものを見抜き、家に連れて帰って友人となることを提案するとともに探偵に必要なことを教えこむ。それはメアリがオックスフォードで神学を学ぶようになっても続いた。当時、ホームズはロンドンを離れ、のんびり養蜂業を営んでいたが、、
ローリー・キング(Laurie R. King)はシリーズを2つ持っていて、これはその1つ。
もう1つのシリーズは精神小説的な刑事もので主人公の身辺の人間関係を中心に、1作目「捜査官ケイト」ではサイコパスに追い詰められる被害者(アガサ・クリスティに同じテーマの長編がある)、「愚か者の街」では”フール”という概念を取り上げていて面白い。
ノン・シリーズはカルト集団を扱った印象的な「奥津城(おくつき=墓場の意味の古語)」や鬱病を患う50代の主人公が家を建てていく翻訳待ちの「Folly」などがある。中高年の女性が主人公なのが珍しいかも。
著者はメアリと同じく神学の研究者でもあり、年上の男性と結婚もしていて、ケイトと同じくサンフランシスコ出身。
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