トキノ トビラ ヲ アケテ
時の扉をあけて
ここはどこだ? 冬はどこへ行った?
ある冬の夜、扉をあけた少年が見たものは、心地よい夏の夜の風景だった――。
いつも飲んだくれている父。気丈ではあるものの、父の暴力に何もできずにいる母。
そんな両親の喧嘩に耳をふさぎ、逃げるように屋敷の閉ざされた三階へと上がった少年は、丁寧に隠されていた扉を見つける。
その扉は信じがたいことに、五十年前の世界への入り口だったのだ。
たった一つの願いを胸に、過去へと旅立った少年が得たものは、ささやかな青春のひとときと、悲しみに満ちた運命。
感動のタイムトラベル・ファンタジー。
※※※
アルコール依存症の父、なにか秘密をかかえた母、という環境の中で育った主人公は、いわゆる「アダルトチルドレン」と呼ばれる少年で、彼が最終的に癒されるのか、と云うことがメイン・テーマであるらしく、SFファンタジーとしては破綻ぎりぎりの線で踏み止まっている。
でもって、物語自体はとてもいい話だと思う。
巻末に、菅浩江氏が書かれた解説「アダルト・チルドレンの立場から」は、この物語の謎解きを心理学的な、或いは心理療法的な立場から明かされている。
「なるほど」と得心のいく解説なので、興味のある方は最後に読んでみると良いだろう。
詳細情報
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ISBN:
4-488-71401-3

商品を見る - 価格: 660円
- 発売元: 東京創元社・創元SF文庫
- 年(代): 2000-04-28
- 人名: ピート・ハウトマン Pete Hautman/白石 朗 訳
- 原題: 時の扉をあけて Mr.Was
- 2003/06/06更新
- 2003/06/06登録
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