あたごおる
アタゴオル
1976年に朝日ソノラマ『マンガ少年』にて発表した「アタゴオル物語」を皮切りに、「アタゴオル玉手箱」「アタゴオル」…と出版社を転々として断続的に今も続けられているますむらひろし氏のライフワークと言ってもいいファンタジー漫画。
最新作の「アタゴオルは猫の森」はメディアファクトリー『コミックフラッパー』にて連載されています。
内容は、力ではたどりつけない世界「アタゴオル」という、人間と2本足で歩く猫が共存するユートピア的世界で起こるあらゆる事件や森羅万象を、主人公の猫・ヒデヨシとその親友(?)の人間・テンプラたちが謎解きをするという物語。
だけどこの主人公のヒデヨシというデブ猫は傍若無人でずるくていやしい無邪気な猫で、この物語の騒動をいつも引き起こす存在。
特に食べ物にはいやしくて、うどん屋や団子屋でいつもただ食いをするわ、どんなに学術的に貴重な魚でも「貴重な味なのよ~」と関係なく襲って生食いを試みる。金もうけもするけど結局はすべて食べ物か「猫正宗」という酒に変化する。
とにかく食べて食べて食べて食べて、時にはクサヤの葉巻を吸っては周囲を気絶させる(笑)。
そしてギターをかき鳴らし、またはボンゴを叩いてはうるさく歌をがなり立てる。
恐らく実際にいたら友達にはなりたくないだろうがなぜか憎めないのがこのヒデヨシなのだ。
ほとんどの作品は彼を中心にして描かれている。反面、テンプラの方はと言えばかなり理性的な人間でハーモニカの名手でもあるし、考古学者猫のパンツや、工学の才能を持つ子猫・ヒデ丸といった知的なキャラも数多い。でもそれに対してヒデヨシも付けヒゲをつけてエセ教授・スミレ博士に変身してはおのれの勝手な論をぶちまける。テンプラ&パンツはあきれ顔(笑)。そしてヒデヨシと波長の合うバイオリンの天才・唐あげ丸は「桃色三日月の夜」になると気が狂って猫の目時計を破壊する。
なんともけっこうファンキーなファンタジー漫画なのです。学生時代にガールフレンド(本当に友達)に薦められて読んで今ではアタゴオルの4部作を全巻揃えてしまい、それどころかますむら作品全部揃えてしまってます。
将来、生まれてくる子供に読ませたいですね。
- 2003/06/12登録
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