チイサイオウチ
小さいおうち
小さいおうち
中島京子
見た目のオレンジがかわいくて読み始めた。
帯の文句には「昭和モダンの記憶を綴るノートに隠されたひそやかな恋愛事件。」とも書かれている。
昭和初期に女中としてある家庭で働いたタキさんの思い出として
語られてゆく。
旦那様と素敵な奥様とかわいいぼっちゃんとの生活。
昭和の太平洋戦争の始まる前~開戦~終戦~現代までのお話。
奥様がかわいい。
何よりこんな家に住みたい。足を踏み入れたい。
ステンドグラスを見たい。客間やタキさんの部屋、廊下なんかもみてみたい。
昭和の戦前の頃の生活文化はあまり多く語られることがないように
思えるのでこの本からはとてもモダンなおしゃれな印象をうけた。
奥様のおしゃれに対する意気込みとか、タキさんがつくるごはんとか
映像になったらいいなーと思う。
とても温かい気持ちになりつつも徐々に切ない。
戦争の痛ましさはあまり出てこないのに喪失感や悲しさがあって読み切った後
しばらく、「あーー」とコタツの前で固まった。
このお話は「お話」だけど実際祖父母たちはこの時代に生きていたこと。
戦争ばっかりではなく、楽しいこともあってきれいなものも見ていただろうこと。
そう昔の話ではなく、タキさんのような人ともすれ違って生きていたことを思って
また切ない気持になった。
タキさんがあの後を書かなかったのかそうではないのか、最終章の海は
鎌倉の海を思い浮かべてしまった。
第143回直木賞受賞作品。
- 2011/01/27登録
- 1691クリック
このキーワードを共有する
このキーワードはコミュニティに選ばれています(1)
-
メイン
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (0)
まだキーワードがつながっていません。





ダメな女
「ユーザー・イリュー...


