タケミツシマツ
竹光始末
藤沢周平の時代小説。舞台は江戸時代。
全六編構成で、表題でもある「竹光始末」は映画「たそがれ清兵衛」の原作にもなっている。各編それぞれに出てくる主人公はどれも貧しいが、男の或いは侍のプライドのようなものを一貫して持っており、どの人物もカッコイイと感じられる良さがある。
基本的にどれもどちらかというと暗めの結末で、話の内容も明るめとはいえないのだが、どこか共感するところがあるのか、楽しく読める。また、短編集なのでそもそも読みやすい。一気に読み切れるくらいだが、何度でも読める奥深さもある。
ニ編目の「恐妻の剣」は現代的なサラリーマンのイメージにも当てはまる感じがあって、そうやって読んでも楽しめる。個人的には最後の「遠方より来る」が特に良かった。
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コメント (2)
2003/07/04
viberharry 藤沢周平は、「用心棒日月抄」より後、明るい小説を書く様になったそうですが、そうするとこれは初期の小説になりますか。自身の暗い過去故に暗い話ばかりになったという、彼の初期の作品は見逃せませんね。
securecat いやこれって昭和60年の頃に小説新潮とかに載ったやつなので。用心棒日月抄が刊行したのは昭和53年です。ただ、正負どちらの色にしても、描写が細かいとかいうのは変わらなくていいですね。
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