ミルプラトー
千の高原
ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの共著。
彼らの代表作のひとつである。
原著は1980年に刊行された。
以下、イタコになったつもりで書いてみます。
(( D/G 2003 ))
いちばん言いたいのは
くれぐれもこの本を通読しようなどど思わないで欲しいということなんだ
この本は拾い読みされるために書いた本なんだ
インターネットにある情報をぜんぶ読もうなどと考える人はいないよね
物理的に無理だから
ではなぜ本はそうでないのか?
1冊の本を手に入れた場合なぜぜんぶ読もうとするのか?
まとまった紙の束としてパッケージされて流通しているから
読めば読めそうな量だから
そういう習慣になっているから
これ以外の理由は特にないんじゃいかな
本を特別扱いする理由はないのだよ
この本はネットをやるように読んで欲しいんだ
この本を読んでくれる人がいることはうれしいが
しかしこの本を鵜呑みにするのはやめてもらいたい
この本はそんなにたいそうなものではないのだよ
この本は叩き台なんだ
すべての本がそうであるように
すべての思考には完成もゴールもないんだよ
すべてプロセスなんだ
たんに人は死んだらもう考えられない
人類が死滅したらもう考える人はいなくなる
それだけのことなんだよ
この本は私たちの思いついたアイディアを書きとめたものだ
あなたにとって有益であるか?読んで楽しいか?
それだけが重要だ
ふたつともNOであるのならこの本に関わる理由はなにもない
この世に必読書などというものは存在しないのだよ
たんにあなたに合う本と合わない本があるだけだ
批判は無用だ
あなたにとってゴミくずであるのならためらわず無視して欲しい
あなたが役に立つと思う部分だけを使って欲しい
あなたに合うように加工して
私たちはあなたを屈服させようという意図を持っていない
私たちはあなたの動きに制限を加えようという意図を持っていない
私たちはあなたに苦痛を与えようという意図を持っていない
私たちはあなたの進路を妨げようという意図を持っていない
およそすべての批判というものは欠けている点を指摘することだが
その背後には暗黙のうちに「完全」が想定されているわけだ
だが残念ながら私たちは
「完全」の存在を信じるほどロマンティストではないのだよ
あの20世紀を生きてきたのだからね
ひとつ頼みがある
この本の解説書を書くのなら
この本のリミックスを書いてもらいたい
あなたによって最適化されたリミックスを
たくさんの
そうだね
それこそ千のリミックスが書かれることを思うととても楽しいよ
期待しているよ
21世紀は頼んだよ
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- 2003/07/31更新
- 2003/07/19登録
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