ジャックス/ジャックスの奇蹟
ジャックス2ndにしてラスト・アルバム。水橋春夫はすでに脱退しており、発表時すでに解散状態だった。聞いてみればわかるとおり、早川義夫は自作の六曲以外にはまったく録音に参加していない。
(早川は脱退したはずの水橋が他のメンバーに呼ばれてスタジオでゲストとしてギターを弾いてるのを見て怒って帰ってしまったらしい。)つまり、その六曲にはリードギターがいないのであって、後期ジャックスのステージも同じように、代わりに木田高介のヴィヴラフォンやフルートやサックスがリード楽器を務めるという、きわめて変則的な編成になっている。
しかし、この作品に残された早川義夫の最後のジャックスの音楽は、すべて、その方向に進まんとする後進にとって永遠の指標となるべき不滅のものである。それは、おそるべき傑作1st「ジャックスの世界」の作品群と何ら変わることはない。「堕天使ロック」以上の「堕天使ロック」的作品はその後生まれていないし、それは「敵は遠くに」も「君をさらって」も、そして、「花が咲いて」も同じことである。
早川義夫はこのあと一枚のソロ作品を残して引退。1993年に復活して、寡作ながら素晴らしい作品をつくり続けている。その話はまたいつか。
- 2003/08/03登録
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ジャックスの世界
- (mic007)
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