ロバート・レスター・フォルサム/ミュージック・アンド・ドリームス
世の中には、ただ忘れ去られるためにあるような音楽もあるらしく、たとえば、このえんぴつ書きの似顔絵ジャケットの青いアルバム。70年代にひっそりと残され、ひっそりと忘れ去られ、ひっそりと再発されてまたまたひっそりと消え行きつつあるロバート・レスター・フォルサムという自作自演歌手の自主制作盤。
自主制作盤なんて、もちろん世界中で毎日掃いて捨てるほど生まれているのであって、そのなかで、なぜこの一枚があやふやな存在としてたまに語られるかといえば、それはごく単純に言って内容のとびぬけた良さによるものです。いわゆるソフト・ロックの世界では幻の名盤としてマニア垂涎の一枚となっているようです。
センスもよいし、曲もよいし、雰囲気もよいし、ヴォーカルが弱っちいけどそこがマニア受けするのかもしれないし、どうして幻にならなきゃいけないのか、原因を探すのも難しいのですがやっぱりどことなく影がうすく、こういうポジションが落ち着くのかなあって思ってしまう奇妙な一枚です。もしどっかで見つけたら聴いてみてください。
- 2003/08/06登録
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