うるしのマグカップ
漆は日常使いできること知って、会津塗の椀や、作家モノの箸を使い始めて、その繊細な木地に塗られた漆の艶やかな美しさ、口当たりの良さは、すごい技術だなと実感しています。
惜しいのは、今の生活になじまないデザインのものがそのほとんどを占めるということ。
実はこの技術、世界で最古のモノは北海道で発見されているのだそうです。
約9000年前の縄文時代前期の漆器(朱色)で、日本固有種のウルシの木を使ったもの。
過去に、磁器をchinaと呼ぶのに対して漆器をjapanと呼んだという話を聞いたことがあります。つまり、漆塗り製品は欧米では日本の代表的な特産品と考えられていたのだそうです。古代では中国(大陸)に輸出していたのかもしれない。
そして、戦後の我々の生活からいつのまにか漆塗り製品は姿を消していきましたが、今も日本人の心のどこかに日本=漆器のイメージはあると思います。
輪島キリモトの漆製品は、表情がザラついていてかっこ良く、形もデザイン性に優れたものもあって、気になっていました。
木地屋の3代目でもある桐本泰一さんのデザインの定義が広くて興味深いです。
”色や形、システムを考えるのではなく、現代の暮らしの中で便利になることや、住みやすくなることが“デザイン”だと学びました。 ”
そして、ひら椀(中)を手に入れる機会があり、まずは飾って楽しんでいます。そのうちご飯を頂きたい。
その次はこのマグカップでコーヒーを飲みたい。見た目以上に軽くて、ざらついた表情はコーヒーの表情を際立ててくれそう。本体は木だから熱いのは飲み物だけというギャップも面白いです。
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