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ムコウダクニコ

向田邦子

1929年、11月28日東京生まれ。(1929 -1981)
実践女子専門学校国語科を卒業後、
映画雑誌編集記者を経てラジオ、テレビの台本を
書き、昭和39年のTVドラマ「七人の孫」が高視聴率を
マークし、一躍売れっ子作家に。
以後も、「だいこんの花」「寺内貫太郎一家」
「阿修羅のごとく」「あ・うん」「隣の女」など
ヒット作を手掛ける。
また、自身の思い出や、家族模様を描いたエッセイ
「父の詫び状」で作家デビューも果たし
昭和55年には「思い出トランプ」収録の
短編「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」
で第83回直木賞を受賞。
翌年の55年8月22日、台湾旅行中に飛行機事故で
死去。享年51歳。

食べる事と旅行が大好き。
海外雑誌で見つけたステキな洋服を
せっせと作り、色々お声がかかりながらも
生涯独身で通した向田さん。

彼女のエッセイを初めて読んだのは20歳の時。
『思い出トランプ』と『無名仮名人名簿』だった。
田舎の母親が、『まぁ、とにかく読んでみて』と
送ってくれた本でした。

彼女のエッセイの中で、一番衝撃を受けたのが
自身のことを書いた『手袋を探して』。
おそらく、結婚と独身の間を揺れ動く女性なら
誰もが共感し、また考えるものがあるのでは
ないでしょうか。
彼女の文章は、暖かさがありながら、
時に冷静に人を観察しています。
その着眼点がハッとさせられ、
グイグイ引き込まれていくのです。
また、短編集にもそれが言えます。

彼女の死後、妹さんや、弟さんが
彼女についてのエッセイを発売しました。
向田さん程ではないものの、語り口や
着眼点が、向田さんにとても似ている気がしました。
彼女の才能の1つは、向田家の血筋なのかも
しれません。

向田さんは、映画雑誌社に勤務した経緯も
サラッと流して書いてますが、
実はものすごい数の希望者の中から選ばれたと
いうことです。
なんでも、ビルを一週するぐらいの
希望者がいたとか。
その中でも、彼女の筆記試験は群を抜いていたと
当時の同僚は語っています。

直木賞を受賞した向田さんですが、
その時の選考はまっぷたつに分かれていたそうです。
反対派は、「何より、彼女はまだ若いから、
今回受賞しなくても次があるじゃないか」という
言い分でした。
しかし、彼女は受賞した訳ですが、
翌年、不慮の事故でなくなることを思うと、
その年しかチャンスはなかった訳です。

向田さんの恋については、『向田邦子の恋文』に妹さんが
書かれていますが、彼女は恋にも真直ぐな人でした。
どこか悲しい恋ですが、それがまた、
向田さんらしい気がします。

90歳を過ぎた向田さんの母親は、最近、
妹さんに、こう言ったそうです。
『今だから言うけど、あの子は娘を超えていた』と。
娘でありながら、それ以上の何かを持っていた
向田さん。
自由でいながら、頑な程自分に正直に生きていた
彼女のことを思うと、反省もしつつ、
少しバカなぐらいが丁度いいのかもしれない、
とも考えるのです。

★主な著書★
「女の人差し指」
「霊長類ヒト科動物図鑑」
「隣りの女」
「思い出トランプ」
「無名仮名人名簿」
「眠る盃」
「男どき女どき」
「幸福」
「父の詫び状」

向田邦子

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葵画像 投稿者:
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  • 人名: 向田邦子
  • 2003/08/19更新
  • 2003/08/19登録
  • 2284クリック

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コメント (6)

最新コメント5件

2003/08/20

ホントに。 向田さんのシナリオは完成度高くて見入りますよね。

おとう この人はまっすぐにカメラを見つめたよい写真が多いなあ、と思っていたら、亡くなった恋人が写真家だったんですね。

そうですね、心許せる人がフレームを覗いていたからこそ、出せた表情もあったのかもしれませんね。

2003/10/09

椿子 私この人凄く美人だなぁって思うのですよ。知的というか。あと、ドラマは毎回見てたし、本当に飛行機事故で亡くしたのが惜しい人ですよね。阿修羅のごとくが、映画になりますよね。見に行きたいですvv

ホント、知的な美しさが漂っている人ですよね。文才がありすぎて、つい美しさは二の次に語られてしまいますが、凛とした美人です。阿修羅のごとくは豪華キャストだし、向田ワールドをどう表現しているのか、すごく気になる映画です!

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