キママナオベントウバコ
気ままなお弁当箱
ブックオフの100円コーナーで見つけたのです。
なんだか食べ物のことが書かれているらしいし、私好みかも。100円だから買ってみようかな、と。
で、しばらく忘れていました。
今回本を整理していて見つけだして、読み始めました。なんと、著者の方、太宰治の娘さんなのですね。
お母さまの女手ひとつで育てられ、お母さんまとずっと二人で暮し生きてきた著者が、30代半ばでお母さまを亡くしてから、一人暮しの日々、やがて結婚して二人暮しへ。その期間のエッセイが収録されています。
著者はとても正直な方だと思いました。若かった自分の不遜だった心持ち、一瞬浮かんだ欺瞞、嫉妬の心、正直に書いてあります。
母親の思い出を語る文章は、とてもとても細やかで繊細です。幸田文さんを思う青木玉さんの文章を読んだ時と同じ気持ちがしました。
結婚されてからの、「共同生活者」への心配りも、同じく繊細。でも、その繊細さがぐるりとひとまわりして、表面上ではこころにもない一言になっている。その裏には、こんなにまで相手のことを考えて、気持ちの揺れがあってのことなのに。
一気に読んでしまいました。
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