キョジンたち (チュウコウブンコ)
虚人たち (中公文庫)
「今のところまだ何でもない彼は何もしていない。」という冒頭ではじまり
「何もしていないことをしているという言いまわしを除いて何もしていない。事件が終れば彼にはもうするべきことが何もない。するべきことのない彼はすでに何でもない彼である。窓が消えると窓の外の天気も消える。晴れてもいず曇ってもいず雨でもなかった天気は今度こそ本格的に消滅した。家の中と外の区別がなくなった以上は家もなくなっているのと同じである。今家が消滅する。荒廃した家が消えればそこには荒廃もない。テレビ・スクリーンの白っぽい残像によってのみ存在していたテレビが消えてしまうと同時に彼も消える。」で終わる
筒井康隆の小説(実験的メタフィクション)。
自らがフィクションの中にいる自覚を表明する主人公が登場する、
小説形式自身をパロったパロディ小説とでもいうべき
お話です。
泉鏡花賞受賞作品。
- 商品名: 虚人たち (中公文庫)
- 価格: ¥740
- 著者: 筒井 康隆
- 出版社: 中央公論社
- 発売日: 1998-02
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- 2011/06/15更新
- 2003/08/30登録
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