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堀尾省太「刻刻」

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「圧倒的」とはこういうおもしろさを言うのだ、と。

漫画に限らず、最近ぐっときたものを会う度薦め合う会社の同僚がいるのですが、幾分前に薦められつつも放ったらかしであったのが悔やまれる傑作。現在三巻。或は今が読みはじめどきとも言える。なぜこれほどの才能を、僕は自分で見つけられなかったのか。そして結構界隈では話題になっているのに、KW登録もなく、実生活の周囲でももっと話題にしてくれなかったのか。自らの目と耳の節穴ぶり、アンテナの錆びつき具合を恥じるばかりである。

ざっと要約すると時間が止まった世界で繰り広げられるスリルとサスペンス?なのだが、その設定とは裏腹に、話の展開の疾走感が半端ない。ともすると設定倒れであったり、安易なテンプレや焼き直しに陥りがちな漫画の方が多い中、この作品はその緻密な設定を類い稀なる才能で存分に活かしきっている。設定それ自体は斬新ではないのかも知れないが、読めば斬新としか形容しようがなくなる力量…唸らせます。クセものだらけでバラバラな家族を中心に、テンポよく現れては物語を導いていく謎。読み進めるたびに「えっ」「おっ」と翻弄されるばかりで、話の行き先を想像する暇がない。登場人物も素晴らしく、たぶん主人公かと思われる家族の姉、おじいちゃんのキャラクターと掛け合いが絶妙。ほかにも幾人かキーパーソンとおぼしき人が出てくるのだが、その辺のキャラクターもそれぞれに立っていて…。話の筋が「緊張」だとすると、登場人物のキャラクターが「弛緩」。物語はその連続をめまぐるしく行き来する。どこで話がどう転ぶのか…久しぶりに先の見えない世界に放り込まれたな、と。

…いやあ、すごい。もうね、説明できないんです。読んでもらうしかない。最高のエンターテイメントであることを保証いたしますので、漫画を好きな人もそうでない人もぜひ。なんなら個人的に返金に応じてもいいです。…願わくばどうかこのテンポと濃さで疾走しきってもらえますように。
 

堀尾省太「刻刻」

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紙飛行機画像 投稿者:
紙飛行機

コメント (2)

2011/03/02

ニジ また買っちゃうんだろうなあ。。(笑)

紙飛行機 ニジさんについてはノルマです笑 でもほんといいよ。上で書いたような感じですけども、ニジさんの苦手な後ろ暗いところは全然ないから多分好き。

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