トウケイブンセキソフト
統計分析ソフト
ぼくは統計解析はマッキントッシュから入って、マックのソフトを使いながら統計をお勉強したのでした。
やっぱりソフトとしての哲学の明確なソフトが好きで、あと当時MacWorld(本国版)で科学技術系ソフトのレビューをしていた Charles Seiter の評価を絶対的に信用していたせいもあるのと、あと自分で買えるソフト、というのが絶対条件。SASが出しているJMPの入門版だったJMP INは、解説書つきで初心者には必要十分な機能と懇切丁寧なヘルプがついていてすばらしかった。それも学生向けにほんの15ドルほど! (当時1ドルは80円でございました)そして「統計分析はしょせんは回帰分析に帰着する」という明確な哲学から、とにかく回帰分析がしやすいのには感激。
これに対して、DataDeskというソフトは、当時まだ目新しかった探索型のデータ分析――つまり仮説をたててモデルを作り、フィットを調べるのではなく、いきなりデータの山にとびこんであれこれ加工をしつつ、どこかに特徴がないか探す方法――を重視していて、これまたおもしろい考え方でした。もっともこのやり方は、悪しきデータマイニング(悪い意味で)のような気がして(というかまさにその通りなんだけど)なじめず、あまり使わなくなってしまいましたっけ。
SASやSPSSみたいななんでもありのソフトは、素人には使いこなせなかったし、自分で買うには高価だったし、当時はマック信者で、この時代にGUIが使えないソフトなんかバカでアナクロだと思っていたので、あまり相手にしませんでしたわ。
あと、エクセルで統計をしこしこやってる連中はバカだと思ってましたが、これは今でも変わらない。
その後、GUI信仰が消えて、Linuxなんかも使うようになってきて、最近になって R をぼちぼち使い始めるようになったのですが、これはこれで、自分の考えをきちんと表現することができて、気分がいい気がする。GUIのように、なんかボタンをたくさん押しているうちになんかそれらしい結果になったが、何をしたのか忘れた、ということがないのがうれしい。
とはいえ、未だにメインはJMPになっているのでございます。でも、これもだんだん肥大化して、多機能化した分昔ほどの使いやすさと思想の明確さがなくなり、そのうえ化け物みたいに高価になってきて、なんだかなー。
- 2003/09/04更新
- 2003/09/03登録
- 7750クリック
このキーワードを共有する
-
メイン
コメント (3)
2003/09/03
free flyer。 安直なわたくしめは、StatViewの日本語版を使っておりますが、開発の継続が中止されてしまいました。統計ソフトはミスをしても自分にそれなりの目がないとわからないのではと思い、不安でしかたがないので、別のソフトに乗り換える踏ん切りがなかなかつきません...一度Rを試してみたいとは思います。(統計にかける価値のあるデータを出すのが先か?)
山形浩生 え、StatViewなくなっちったんですか??!! ショーック。
free flyer。 そうなんです、まさかなくなるとは。http://www.statview.com/
Rの話からそれて恐縮ですが、GUIの統計ソフトとしては、JMPへ移るべきなのかと思っています。
つながりキーワード (4)
Stataによる社会調査データの分析
- (masabu)
米国のPolitical ScienceじゃRと並んでスタンダードな印象のあるStata、日本ではいまいちメジャーになりきれていないようである。 大学の先輩および同期と...
R
- (troisriv)
Rは統計計算とグラフィックスのための言語・環境です。RはGNUプロジェクトの一つであり、ベル研究所(かっては AT&T、今は Lucent Technology) でJ.Chambersと同...
Origin
- (wm5775)
統計処理ツールだそうです。 体験版をダウンロードして使ってみましたが、カーブフィッティングの種類などが豊富で、なかなか使いやすいソフトだと思いました。
統計でウソをつく法
- (結城浩)
数式を使わない統計の古典的読み物。 同じ統計データを使っていても「急激な成長」を表現することも「安定状態」を表現することもできる。黒い色の服を着た人が、夜に事故に遭いや...





統計でウソをつく法
Stataによる社会...


