関心空間はブックのクチコミも満載!

新着

... もっとみる
ログイン | ユーザー登録(無料)

『博物誌 下』串田孫一 (『ハクブツシ ゲ』クシダマゴイチ)

  • 『博物誌 下』串田孫一の画像

植物、動物、昆虫・・・。
普段、何気なく目にするこれらの生物にも、当たり前だがちゃんと名前があって、それぞれに宇宙ともいえる世界があるんだなと、上巻に引き続きしみじみ感じさせてくれる。筆者のそれらに向ける眼差しの優しさ、徹底した探究心は見習うべきものがあって、背筋がしゃんとする思いだ。散文詩ともいえる美しい文章を読んでいるうちに、「ときめき」という本当の言葉の意味が分かったような気がする。
お気に入りの一節を引用・・・
べっこうばえ
・・・日があたっていると、そのべっこう色がいよいよ明るく暖かにとろんと光り、脚を滑らせては時たま立てる羽音が、ミルクをかける前に軽く押しつぶすコーン・フレークの音である。
小春日和のこの日あたりに、べっこうばえはガラスの外へ出ようとしているのだろうか。どうもそれが毎年のことなので、私には彼がわざわざ好んでこんなところに暖まっているように思われて仕方がない。
ここから、ほら、見てごらん。垣根にそって、蜂やあぶの行列だ。こんな日は今年はほんとうに珍しい。それで、あんなにせっせと働いている。
そんなことを言ってやっても、べっこうばえは仲間に加わろうとはしない。窓を開けても飛んで行かない。

各項目に添えられている筆者の挿絵も秀逸。

あぷりこ画像 投稿者:
あぷりこ
詳細情報
  • 価格: 1200円
  • 発売元: 平凡社
  • 年(代): 2001年
  • 2003/09/05登録
  • 932クリック

ソーシャルブックマーク

  • このページを含むはてなブックマーク
  • このページを Yahoo! bookmarks に登録する
  • このページを del.icio.us に登録する
  • このページを livedoorクリップ に登録する
  • このページを POOKMARK Airlines に登録する
  • このページを Facebook に登録する

このキーワードはコレクションに選ばれています(1)

コメント (0)

まだコメントされていません。

つながりキーワード (6)

今日一日でほんとうに日に焼けましたね 今こうして連なる峰々を見ていると 夢の中の憩いのようでもあるけれど こんな山肌の色を見たことや 寂しい谷を霧に濡れて歩いたことが あ...

Tricholoma muscarium

  • (カオナシ)

ハエトリシメジ(Tricholoma muscariumは学名)。 食用にされることもあるキシメジ科のキノコ。 このキノコに含まれるトリコロミン酸という旨味成分が ハエ...

一般に見られる昆虫の絵本。毛虫・蝶・さなぎ等が苦手な方も少しずつ見ていって欲しい本。

活字、舞台、音楽、TVと幅広いジャンルで活躍する才人いとうせいこうが、WEB上に自発的に綴った「植物観察日誌」を一冊の本にまとめたもの。 今でも彼のWEB SITE上で無...

近代日本を代表する在野学者にして偉人。多方面に驚異的な博識を誇った。 中沢新一 責任編集・解題『南方熊楠コレクション』。全5巻。河出文庫。これが最適の入門書のように思える。 南方熊楠記念...

素敵な博物図鑑を手に入れてしまった。これを持って出かけよう。ありとあらゆる物を観察してやろう。それもできるだけ貪欲に。ありとあらゆるものを、貪欲に・・・。ページを繰るごと...

携帯でこのページにアクセス

『博物誌 下』串田孫一

QRコード対応の携帯で
上の画像を読み取ると
アクセスできます。

トラックバック (0)

まだトラックバックされていません。

トラックバックURL
http://www.kanshin.com/tb/keyword-345365

キャンペーン

植物と暮らすライフスタイル・マガジン PLANTED