しんぺん ひびのぜっぴつ
新編 日々の絶筆
学生の頃、タイポグラフィーに興味を持ち、グラフィック関係の本を買い漁っていたら、その中に前衛書家「井上有一」の書を使ったポスターがあり、何ともいえない力強さにグッときました。これが彼の書との出会いでした。
この本は職業芸術家となることを拒否し、生涯を小学校教師として過ごした彼のエッセイ・講演集です。
他の書家の作品だけでなく絵画までもレビューしていたり、壮絶な東京大空襲での仮死体験や、彼の教え子である「いかりや長介」とのエピソードなど内容も盛りだくさんで、中でも制作過程を彼自身が詳しく述べているのがとても興味深いです。
誰でも芸術家になれるという彼の言葉が心に残り、
周りに流されず、型にはまらない彼の姿に惹かれました。
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