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佐々木敦という人は、音楽批評家の中で誰もやってくれない事をやっている人として評価されるべき人ではある。彼によって紹介され知名度を得た音楽は、ただ多いだけでなく、広範に渡る。音楽にとどまらず文化/芸術全般を題材とする書き手だけれど、その、他芸術の書き手という見地に立てば、音楽を語れるというアドバンテージを有しているいう事になる。要するに、批評が今何の分野でも顧みられないのが本当だとしても、音楽においてそれはとりわけ甚だしく、上に「音楽批評家」と書いたが、そう呼べる人がそもそも少ないのである。
※上記「音楽」は「ポップ・ミュージック」としておく。「on the wrong trackの空間」で扱う音楽は勿論全てコレ。

話が逸れた。そんな佐々木氏ではあるけれど、「文章の人」という認識はなかった。アカデミックなアプローチのテキストはそれ自体に意味があるとして、彼は割ととっつきやすい文も書く。しかし、レトリックのセンスや感性の妙が際立つその手の軽めの文にそれほど魅力を感じなかったのである。
headzウェブのリニューアルとともにできた「AS PAGE」は佐々木氏のテキスト・アーカイブなのだが、日誌とクイック・ジャパン連載の「SOFT&HARD」(誌面未チェックだった)が面白くて、この人を見直した。日誌に垣間見れる感覚は鋭めだし、「SOFT&HARD」は読み応えあり、文として優れている。
こんなに面白い人だったんだ。

wad'sや絶望書店を面白いと思う人にも薦めたいと思った。

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投稿者:
on the wrong track
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  • 人名: 佐々木敦
  • 2003/09/16登録
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音楽評論家です。 映画評論もやってます。レーベルも運営してるし、大学で講議も持ってるし、HEADZの代表でもあるというマルチな才能の持ち主です。ポストロック・ミニマル・ノ...

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