オグリキャップ
オグリキャップ
オグリキャップ! 競馬を知らない人でも名前くらい聞いたことがあるでしょう。泣く子も黙るオグリです!って感じではなく、キャー!!オグリ~☆ ってな感じ。現在の競馬ブームを作り出したといって差し支えないすごい人気でした。はっきり言って、私はオグリの全盛期を見逃した、悲しいファンです。後に現れるにわかオグリファンと同等に扱われるのは悔しいのですが、仕方ないです。
さて、何故私はこんなにもオグリのファンになってしまったのでしょうか?忘れもしません、あれは小学校6年の11月のある日曜日のことでした・・・。
当時野球少年だった私は、秋になり引退することとなりました。毎週土日は野球と決まっていたのですから、土日が急に暇になったのは言うまでもありません。何をしよう?当時の記憶はあまり定かではありませんが、スポーツ番組をぼーっと眺めていることが多かったように思えます。そんな折、オグリは突然私の目の前に現れたのでした・・・。
チャンネルを触っていると、競馬中継で手が止まりました。”あ、大きいレースやってるんだぁ”、私は他に候補もなかったため、生まれて初めて大レースを自分の意志で見ることになったわけです。(以前にも親と一緒に見たことはありました)
あ、武豊。私の第一印象はこれでした^^; お恥ずかしいのですが、私も当時は競馬の知識などまるでなかったわけですが、まだ若かりし武豊騎手の名前だけは確かに知っていました。”じゃあ武豊の馬でも応援しようっと”、当然ですよね?どの馬かを気にして見ないかぎり、競馬なんてまるで面白くありません。馬券を買ってる人が熱くなる気分を少しでも味わうためには必須ですね(笑
さて、レースが始まりました。私の応援している武豊の馬(バンブーメモリー←この馬もすごい馬なんですけどね^^;)が先頭で直線に向きました。しかも後続を突き放す一方です。”うわぁー強いなぁ、やっぱり武豊^^”と私が思った瞬間、急に背筋が寒くなり、全身に鳥肌がたったのを覚えています。なんと!楽勝と思われていた武豊騎乗の馬にせまってくる馬が見えたからです。その馬こそ、芦毛の怪物、オグリキャップだったのです。
武豊騎乗のバンブーがきわどく粘り、芦毛の怪物詰め寄ったところがゴールでした。勝負は長い長い写真判定へともつれこみました。(※競馬ではきわどい場合写真を元に順位を決定します) ”バンブーが残ってるよ、あんな位置から勝てるわけない・・・” 結果は、オグリキャップの鼻差の勝利でした。”すごいよ!あの馬!すごいーー!”
数年後、私はこのレースのビデオを何回か見たのですが、そんなに驚くべき差を逆転したわけではないことが確認されました。しかし、何度みてもゾクゾクっと鳥肌がたつことは変わりませんでした。これを契機に私の人生は急激に動き出して行ったのです・・・。つまり・・・競馬にのめり込むきっかけとなったわけです、このレースが。未だに私の脳にこびりついて離れないこのレースこそ、私の競馬ライフの原点なのです。
この出来事があった次の年、オグリキャップは不振をきわめ、ついに引退レースをむかえます。これが後に、名言”ライアン、ライアン・・・”by大川慶次郎 を生み出したレースとして語り継がれている伝説のレースです。このレースでオグリキャップの背中にはなんと!武豊騎手がいました。当時からトップジョッキーであった彼は、国民的人気ホースとなったオグリキャップの引退レースのパートナーとして選ばれたのでした。
しかし、全盛期を過ぎたオグリは屈辱の4番人気に甘んじてしまいます。当然と言えば当然なのですが、オグリキャップだったからこそ、惨敗が続いても4番人気という高い支持を受けることができたのではないかと、思われます。そして、レースの幕はあがりました。私の目にはオグリキャップだけしか映りません、オグリの最後の雄姿を見届けようと、食い入るようにテレビに見入りました。
直線に向かうオグリは、苦しそうに首を傾け、懸命に武豊騎手のGOサインに答えていました。観客の悲鳴にも似た声援が後押しとなったのでしょうか?直線を向くとグイっとオグリの馬体が他の馬の前に力強く抜け出しました。その後のことは覚えていません、私もオグリ!とテレビに向かって叫んでしまったからです^^; 私の声援が届いたのでしょうか?(笑 オグリはライアン(※故:大川慶次郎さんのお気に入りの馬でした)の追撃を振り切り、一着でゴール板を駆け抜けたのでした。その後のオグリコールはあまりにも有名ですね?おーぐりー、おーぐり・・。私は涙をこぼしそうなくらいの感動を覚えていました・・。
これをドラマと言わずしてなんと言うのでしょうか?競馬はただのギャンブルではないのです。後にオグリは種牡馬となり、子供を送り出しましたが、活躍馬に恵まれないまま馬生を終えようとしています。大学二年の夏、私は友人と連れ立って、オグリに会いに北海道へ出かけました。引退して10年近く経っていたオグリのお腹は、人間で言えば中年のおじさんのビール腹のようにポテっとしており、現役時の面影は全くなくなっていました。しかし、そんなことはどうでもいいのです。現役時代はこの目で見ることができなかった姿を、見ることができたのですから・・・オグリキャップありがとう・・・。
オグリのこととなると熱く語ってしまう自分がいるようです。私が今まで生きてきて、一番印象に残ったレースは何ですか?と聞かれたら、間違いなく”オグリv.sバンブーのマイルチャンピオンシップです”と答えるでしょう、これから先も・・・
- 2003/09/19更新
- 2003/09/19登録
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