真夏の夜の夢 イジー・トルンカの世界
カレル・ゼマン特集に気をとられて、うっかり忘れてたよ、トルンカ先生のことを!
そもそもチェコの人形アニメに興味をもつきっかけとなったのは、98年にNHKで放送した「世界わが心の旅 チェコ 人形の魂を求めて ~人形美術家 川本喜八郎~」を見てトルンカのことを知ってからなのでした。せめて「真夏の夜の夢」だけでも見なくては。
幻想的な美しさについては、各方面で語られている通り。
でも一番印象に残ったのは、女王の登場のシーン。
森の奥から厳かに現れる女王。そのマントには色とりどりの花がちりばめられており、女王の歩みとともに、震えるように揺れています・・・と、よく見ると花のように見えたのは小さな森の精霊たちで、わらわらと集まって女王を讃えているのでした。
ふるふる小刻みに震えるその様は息を詰めるほどに美しく、でもじっと見ていると、夏の夜街灯の下のアスファルトに集まる羽虫にもそっくりなので、だんだん美しいんだか気持ち悪いんだかよく分からなくなってきます。
動くマント、それがよく見たら羽虫だったと思いなせえ。気色悪いこと、この上なし!(なぜかべらんめえ口調)これこそまさに「森は生きている」だと思いました。トルンカ先生、さすがだよ。
見ることができなかった「バヤヤ」は、昨夜の朝日新聞で高野文子が誉めていました。
「いまどきラブストーリーを照れずに見られるなんて、こんなにありがちことはないですよ、みなさん!-と言いたいのがこのチェコアニメ「バヤヤ」です。(・・・略・・・)
バヤヤが3人の姫と城のらせん階段を上がってゆく。デクデクと歩く動きはぎこちないのに、ひたすら美しい。バヤヤが壁に映った姫の影を写し取り、姫がすっと動くとそのシルエットが壁に残る。ラブストーリーが信じられるかも、と思う瞬間です。『結婚敷きでめでたしめでたし』などというものを壊すことが自分の仕事だと、今まで思ってたのに・・・。(・・・以下略)」
- 2003/09/27更新
- 2003/09/27登録
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コメント (1)
2003/10/14
harkom Dプロはいかがでしたか。私も『情熱』と『フルヴィーネクのサーカス』は見てません。どちらも面白そう。『真夏の夜の夢』は機会があったらぜひ見てください。私も実は10分遅刻していったので、もう一度こちらに戻ってきたら見に行くつもりです。
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