before and after science
ボウイとの3部作を開始し、ウルトラボックスやディーボやトーキングヘッズなどのニューウェーブバンドをオモチャにして、自分は…というと、こんなクールなジャケットのアルバムを発表していたりする。
交通事故にあったイーノが前作の「アナザーグリーンワールド」で新しい世界を想像し、その要素としてシンセサイザーのポップな要素を最大限に引き出したのが、ボウイの「LOW」だったように思います。あの中でキラキラ輝く音は、富田でもクラウスシュルツでもないシンセサイザーの大きな可能性。
でも、やはりイーノはポップ畑の人なんだと思う。それはトーキングヘッズやディーボのプロデュースを見ても明らか。オモチャ箱をひっくり返したようなサウンドは、当時イーノが801関係のインテリっぽいというか、プログレっぽい…というか、テクニシャン揃いの中で活動していたフラストレーションを発散していたように思う。
それはこのアルバムの中の一曲で、とうとう大爆発する。「ニューウェーブってどんな音」と聴かれたら、すぐさま「before and after scienceのKing's Lead Hat」を聴きなさい…と言う。
この中のロバートフィリップのギターこそがパンクでありニューウェーブだ。このリズム、このスピード。大音量で複数のパーカッションのひとつひとつを聴きわけていると、脳が爆発しそうになる。すごい!
有名な話だが、このKing's Lead Hatって曲はトーキングヘッズのアナグラム。つまりスペルを置き換えるとTalking head'sになるのである。トーキングヘッズのセカンドアルバムの1曲めでやりのこした音がここにある。
もちろん、それ以外の曲も全部すごい。テクニックだけで聴くならパーシージョーンズのフレットレスベースに腰を抜かすもよし、B面の水彩画のような世界に癒されるもよし。
私は By This River のピアノを弾きたくて必死に練習しました。
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