ウエダヨシヒコ
上田義彦
一時期活発に写真集を出していた上田義彦さんですが、ここ数年はさほど目立った露出がなかった。
(光琳社が倒産した影響もあるのかもしれません)
その間に写真界(の一部トレンド)はすっかり35ミリのネガ撮りに振れていた気がする。
私も正直言って、上田義彦の写真を忘れかけていた。
8×10や4×5で人物や静物を撮るという当たり前だった撮影方法も忘れかけていた。
ところが今年に入って、上田義彦さんは『FRANK LLOYD WRIGHT』(エクスナレッジ)、『美咲』(リトル・モア)などたて続けに写真集を刊行。
そしていよいよ『一冊の本』で連載していたポートレート集『PORTRAIT』の出版、それにあわせて東京都写真美術館での展覧会と、一気に攻めに転じたような印象を受けます。
これらは用意周到に計画されたものでしょう。
比較的早い時期から「大御所」の臭いがぷんぷん漂っていた上田さんですが、今年は大きな転機の年になりそうです。
商業写真と芸術写真という区別なんてとっくの昔になくなりましたが、なんだか最近では芸術写真(非商業写真)を撮る人より商業写真家の作品のほうが「アルチザン」という意味でアートになってきている気がします。
その先鋒のひとりが上田義彦さんじゃないでしょうか。
- 2003/10/12登録
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コメント (3)
2003/10/19
ミノル その後、写真美術館の「上田義彦展」見ました。展示方法、内容ともに不満の残るものでした。これに限らず写真美術館の展覧会っていつも物足りなさが残る。都の予算不足?
2003/10/21
つきみ 先月の広告批評で写真を見ました。確かにこのごろ一気に動き出した印象がありますね。
ミノル 少し動くのが遅かったかも。鬼海弘雄さんが同時期に『PERSONA』という写真集を出されていて、どうしても『PORTRAIT』と比べてしまいます。http://www.soshisha.com/books/...有名と無名、虚と実、その他色々な対句が浮かびます。
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