KILL BILL
暴力映像でその名をほしいままにしているクエンティン・タランティーノ。
「日本映画大好き」「B級映画ファン」「前世はアジア新だったんだぜ」と開き直った彼は、なりふりかまわずやってくれます。
一発目から「深作欣二にささげる」といきまいてくれます。
戦隊モノを思わせる悪の組織構成(ハーレム)に、突然インサートされるアニメはご存知、攻殻機動隊で有名なプロダクションI.Gが担当。意味不明なぶっ飛び感は最強です。この映画、編集してもおさまんなかったので2部に分かれちゃってます。とうとう編集能力まで(以下自粛)
2部は2004年のゴールデンウイークに上映予定。
さてこの映画、タランティーノらしい暴力と痛みのエッセンスふんだんに振りかけられた殺戮アクション映画になっているのだが、初めのCOOLさを捨て、せっかくのテンポを殺してまでいきなり沖縄に飛びます。移動の地図のCGとセットのみの大胆な表現で、沖縄をTシャツで表現しているというアバンギャルドな映像表現が堪能できます。
そもそもこの復讐映画誕生のきっかけは、『パルプ・フィクション』撮影中にタランティーノが「復讐映画を撮りたいんだ」とユマ・サーマンと会話したことから始まった。ちょうど1993年のことだ。「わたしならこうしたいわ」とサーマン。タランティーノとの話が盛り上がって台本ができあがった。が、しかしサーマンの結婚、出産と映画の撮影できる状態ではなくなった。タランティーノは待つことにする。彼女以外に主人公はいないと思っていたのだ。
タランティーノがほれ込んでいるだけあって、ブルース・リーよろしく黄色のタイツをまとい、日本刀で暴れ回るサーマンの切れはすばらしい。
彼女のほかに『チャーリーズ・エンジェル』のルーシー・リューも和服姿で見事な殺陣と聞きづらい日本語を披露。本人は必死に日本語の先生の指定した1時間の特訓時間を自分の意思で3倍に増やして勉強したと語っているが、字幕なしでは聞き取りづらいが雰囲気はばっちりだ。
タランティーノが大ファンだという千葉真一も服部半蔵(刀鍛冶なんだけどわけわからないすし屋のおっさん)役で登場。栗山千明も女子高生スタイルで特撮というか「スケバン刑事」っぽいテイストで"GOGO夕張"(意味不明)役を熱演している。
エセ日本映画好きなタランティーノのテイストが今作は色濃く出ていて突っ込み所満載。セットも殺陣も外国人がおもう間違った日本が満載。バイクに日本刀さしてるし東京で突然の雪の日本庭園と、とにかく大いに弾けたB級映画の味わいが楽しめる。
ジャンル:バイオレンスナンセンスギャグアクション
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、デヴィッド・キャラダイン、千葉真一
そして 布袋寅泰
- 2003/10/21更新
- 2003/10/19登録
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