ワガハイハネコノトモダチデアル
吾輩は猫の友だちである
尾辻克彦(本当は「辻」はしんにょうの点が二つです。もう一つの名は赤瀬川原平)の小説。初めはエッセイとして連載されてたようです。
ゲンペイさんを思わせる「私」が黒い仔猫を貰うことになった。猫好きで、桃から生まれた妻の桃子を始め、小学生の娘チチヤス、トヨ子おばあちゃんと家中が夢中になってしまう。黒猫の名前はペリー。(黒船以上の威力、ある意味で)どちらかというと猫が苦手だったはずの「私」もいつの間にか猫の魔法にかかってしまう。そして、結局はペリーに全面降伏。
ある友だちが猫を飼い始めて、会うと必ずその可愛さを話します。猫を飼っている人はみんな物凄く自分の家の猫が好きなようです。ちょっと「猫」と口にすると、必ず「家の猫はどんなに可愛いのか」を話してくれます。
私は猫を飼ったことがありません。哺乳類の世話は無理だと思います。でも猫の話を聞いたり読んだり、猫を見るのは好きです。外で猫を見かけるとそっと近づいて観察します。触るまでは至らないことも多いです。
「私」曰く、女とこどもは猫の魔法にかかりやすい、そうです。魔法にかかると「可愛い」でなく「可愛いン」(本当は「ン」は小さい「ン」。表示できません)と鼻にかかる。これが魔法にかかったかどうか見破るコツ。でも男で大人でも、結局はかかってしまうんだけど。
「Arne」2号の吉本由美の猫の話を読んで、思い出しました。
なお、「あとがきのようなもの」によると、黒猫が福を呼ぶのを如実に感じ、黒猫の話を読んだ人は福々しくなると思うのでこの本はその実験のつもりで書いたのだそうです。
世界中の猫の友だちに。
どうも在庫切れらしいです。何で?
- www.kurageshorin.com/bunko2.html
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