恋人たちの予感
ラブコメの女王メグ・ライアンの代表作。メグの映画の中ではやっぱりこの映画が一番好きです。ウディ・アレン映画にはいまひとつのれないのに、ウディ・アレン風味の映画が大好きなのは、ウディ・アレン映画見るよりも先にウディ・アレンから派生した映画を見てしまったからでしょうか。ピクシーズ聞くよりも先にナンバーガール聞いちゃったみたいな。
興味深いのは、メグは大学院出のジャーナリスト、ビリー・クリスタルは、ロースクール出の政策担当者というエリートの設定なのに、そういう部分はチラリとほのめかす程度で露骨にエリートの受難を取り上げてはいないところ。そのへんがウディ・アレンよりもスティーブ・マーチン、エディ・マーフィー、ビリー・クリスタルの方が洗練されているように感じる一因のような気がします。というか、エリートが考えすぎて異常な行動をとるっていう「異常」な部分が後者の方が極端にバカ度が増してて好きなだけかも。
レイア姫の面影もすっかりなくなったキャリー・フィッシャーが独身男のカードリストで既婚者とわかって端っこを折るとことか(戻ってくるかもしれないので破って捨てたりはしない!)、ラストの蛍の光のとことか好きなシーンはたくさんありますが、ぐっとくるのは、いかにもNYな友達の新居のマンションの玄関先でけんかして仲直りするシーン。友情か恋愛か、恋愛か結婚かという対立項が、実は対立していないというか、深くつながっている男女の間にはそのすべてがからみあって混在しているという風に私は解釈しました。
- 2003/10/22登録
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