デジモン・アドベンチャー ボクラノウォーゲーム
デジモン・アドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
実はTVのデジモンシリーズはろくに見たことがなく、妹に勧められて単品で見たのがこの作品。しかし、これが単独で見てもおもしろい、充実の一本。この数年でインターネット環境が激変したので、描写に古さが感じられるかもしれないけれど、少年たちの春休みの冒険譚が完結にスピーディにまとめられている良作。
どうやらTVシリーズの後日譚に当たるらしい。
デジタルワールドでの日々を終え、主人公太一と仲間たちは穏やかな日々を過ごしていた。あるものは受験、あるものは海外での休暇、そして太一は女友達空とちょっとした行き違いを起こして、ブルーな気分。
そこに仲間の光子郎が訪ねてくる。インターネットにデータを食い散らす新種のデジモンが現れたという。被害はネット上におさまらず、データ網を介して現実世界のあちこちで混乱が発生。ついには核戦争の危機に発展する。
休みで連絡の取れない仲間たち。次々とこちらの攻撃をかわして勢力を広げる敵デジモン。太一と光子郎、そして共に戦ってきたデジモンたちは世界の危機を救えるのか。
というスリリングな展開に、太一の思春期ならではの女友達とのいさかいや、仲間のデジモンたちとの厚い友情や、笑いや、ありとあらゆる要素を盛り込んで、それで全長たったの40分。デジモン初見の人にもうっすら世界観がわかるよう、最低限の情報も入れてあります。はっきり言って、監督の手腕に舌を巻く。
と思ったら、監督の細田守さんはこれで着目され、今年の春のルイ・ヴィトンの店頭デモ用アニメも監督されたのだとか。
アニメに抵抗のない方で未見だという方は、キッズアニメコーナーに恐れを成さずにぜひ手に取ってみてくださいませ。同時収録された、これはTVシリーズの前日譚にあたる短編も好編です。
私の拙文では作品の魅力をうまく伝えられている自信がないので、「SFオンライン」誌に掲載された作品評をリンクしておきますです。
http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/...
…ああ、細田さん監督作として「ハウルの動く城」が見たかったなあ。
- 原題: デジモン・アドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
- 年(代): 2000/03劇場公開
- 人名: 細田守/監督
- 発売元: 東映ビデオ
- 価格: 4,500円
- 2003/11/07登録
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コメント (5)
2003/11/07
コトヲ このDVDに収録されてる1999年公開の短編「デジモンアドベンチャー(サブタイトル無し)」もよいです。映像のクオリティや実験的な演出の面では「ぼくらのウォーゲーム」を超えると思ってます。物語としては「ぼくらのウォーゲーム」が上だけど。
kiiro まだ太一が幼くて、ヒカリちゃんがよちよち歩きのやつですね>短編。(細田劇場作だけはチェックしています(^_^;)よその世界から来た巨大な生き物が真夜中の街で戦う様が重々しくて印象的でした。
コトヲ あ、本文に書いてあったのか > 短編の方。失礼をば。
コトヲ ちなみに、TVシリーズの方は「意余って力足らず」感が(特に2作目以降)強くて(志の高さは判るんだけど)この劇場版と比べるとつらいです。
2003/11/09
kiiro TVシリーズは複数人で作るものですから、中だるみやバランスの悪さはどうしても発生するとあきらめてるところがあります。まして、一年スパンのシリーズだと、統括する人がよほどしっかりしていないと方向性を維持するのは苦しいかと…。
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