デザインのデザイン
各方面で大活躍中のグラフィックデザイナー、
原研哉さんによる本。
原さんの活動には、いつもはっとさせられる
ものがあります。
タイトルや表紙、各書評から推測するに、
これまでの原研哉さんの活動を貫く
ポリシーやスタンスが明確になる一冊に
なりそうな予感。
それと同時に、デザインの分野に限らず、
広く「思考の流れ」のようなものを
整理するのにも役立つのではないかな~と、
密やかに期待しています。
▽△▽△▽△以下、11/29更新。▽△▽△▽△
一通り、読み終えました。
当初の予想に違わず、デザインを直接の仕事としない私にとっても得られることが非常に多い本でした。
まず、全体の
1.過去から現在までの流れを平易かつ明確に解説
2.現状に対しての課題提起
3.原さん自身が携わった仕事について簡潔に説明しながら、将来展望を述べる
という流れ。非常にわかりやすく、文章の構成自体にまず美しさを感じました。
それから、印象的だった表現を二つほど引用(文章は若干変えています)。
◆イメージとは、五感と記憶によって呼び起こされるものである。そのイメージを呼び起こす仕組みを計画するプロセスが、デザインである。
◆プロセスやプログラムそのもので情報を構築するのではなく、それらの情報に触れる人々の頭の中に、それは構築されていくのである。
(↑この表現、ラーメンズの小林賢太郎さんが、「笑い」に関してまったく同じように述べているので、個人的には一層印象的でした)
また、愛知万博の初期構想についての解説もなされています。万博に関してほとんど知識がなかった私にとっては非常に斬新(かつ普遍的)なコンセプトに、今さらながら感銘を受けました。
また、2003年10月開催の「世界グラフィックデザイン会議」におけるテーマ「情報の美」に関する説明として、「分かりやすさ」「独創性」「笑い」という三つの切り口を示してくれていたのも、私にとっては新鮮でした。
これから、何度も読み返したい本のひとつです。
コメント (5)
2003/11/11
Kenjiro まだ読んでいませんが、以前読んだ彼の本(ポスターを盗んでください)がすごく良かったので、期待してます。明日本屋で探してみよう。
つきみ 私は新聞広告で目にしてから、気になり始めました。この方のお仕事には、どこかに深く感じ入るものがあって好きです。
2003/11/27
つきみ 手元に届きました。相変わらず明確で美しい文章にうっとりしながら、少しずつ読み進めているところです。読み終えたら感想をアップします。
2003/11/29
つきみ ひとまず読了。いい本に出会えて嬉しいです。
2004/02/09
つきみ 「デザインについて語れる人ならば、各界にあまた存在するだろうが、デザインのデザインについて語れる人は、現在、原研哉をおいて他にあるまい。彼は、彼が書くべき本をついに書いたのだ。」――帯に寄せられた、作家原田宗典さんの素敵なことばです。
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