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Whitesnake / [Whitesnake] (ホワイトスネイク / [ホワイトスネイク])

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カヴァーデールが「カッコいい!大好きやー。」となっていた大学生の僕。カヴァーデール初体験となったジミー・ペイジとの合体ユニット<カヴァーデール・ペイジ>での来日は、楽曲のよさとかそんなことはもうお構いなしで(アルバム的には実はそんなに好んだものではなかった…)、「カヴァーデイル!!カヴァーデイル!!」と半ば信者のようにうめき声を出し、乗り乗りになってしまっている僕を生んだ。それから約3年後、ホワイトスネイク封印ツアーに彼が盟友エイドリアン・ヴァンデンヴァーグと共にやってきた時、僕は光栄にも警備員として彼をホテルまでお送りすることになるのだが…、これはまた別の機会に話すとしよう(語ると長いっすからねー)。

さて、僕が何ゆえそんなにカヴァーデール大好き人間になってしまったかという謎は、このホワイトスネイクというアルバムにある。邦題を『サーペンス・アルバス~白蛇の紋章~』と名づけられ、ゲフィンからリリースされたカヴァーデールのアメリカ進出の意欲作だ。これまでヨーロッパやここ日本では熱狂的な人気を誇っていたホワイトスネイクだが、残念ながらアメリカでのアルバムリリースは行われていなかった。ディープ・パープルの第3期ヴォーカリストとして世界的に知られたカヴァーデールがパープル解散後、トミー・ボーリン(パープルのギタリスト)と組む予定だったホワイトスネイクというユニットは不運にもトミーの急死により実現しなかった。だが、その意思を継いだカヴァーデールは1stソロアルバムでこの名前を使用(楽曲のタイトルにもなっている)。以来、ホワイトスネイクとして流動的なバンド体制を構築し活動することになった。そして、活動から約10年後、彼はアメリカに照準を絞ったわけだ。

当時、アメリカでのハードロック/メタルブームは加速度を増していた。メジャー歌謡としてボン・ジョビやエアロスミスが、そしてLAメタル、モトリークルーがシーンの最前線を張り、スラッシュメタルやパワーメタルなどとともにイングウェイやヨーロッパなど優れたヨーロッパメタルの覇者達がアメリカに輸入を始めたのだ。カヴァーデールももちろんその野心をアメリカに向け、レコード会社との確執を持ちながらも進出を図っていったのはしごく当然ともいえる。

アルバムで度肝を抜かれるのは楽曲のレベルの高さだ。気高く紳士なカヴァーデールの魅力が、惜しみなく震え上がる声に反映され、今までより高音域を丁寧に歌い上げられている。ジョン・サイクスのアイデアも至る所で冴え渡り、ゲストで迎えられたエイドリアン・ヴァンデンヴァーグ(彼はこの後ホワイトスネイクに加入、度重なる災難に見舞われながらも封印アルバム『Restless Heart』で見事なブルースギターを披露)、ヴィヴィアン・キャンベル(現在はデフ・レパード)のテクニックも随所に光っている。全てハードロックのお手本のようなナンバーだが、飽きなどくるはずがなく、何時までもこの幸せな感覚に浸りたくなってしまうのだ。

さらに、ここまですごいのにも関わらず、カヴァーデールは「保険」として過去の優れた楽曲をアメリカ向けと再録音しているからもう脱帽だ。”クライング・イン・ザ・レイン”(#01)”ヒア・アイ・ゴー・アゲイン”(#04)なんて入れなくてもこのアルバムは87年のベストアルバムになったのに、まったく持ってこれは完ぺき主義の彼らしいすばらしき配慮だったと思う。個人的ベストナンバーであるツェッペリンへのリスペクトを示した”スティル・オブ・ザ・ナイト”(#03)がこの間に挟まっているのも絶妙すぎ、僕はこのアルバムを何度も何度も聞いて、カヴァーデール万歳人間にすっかりなってしまったのだ。

「生きる限り、ミュージシャンとして」名台詞と共に作られたソロアルバム『Into the LIGHT』での彼は、残念ながら往年のはちきれんばかりの勢いを欠いていた。だが、カヴァーデールの内面からくるエモーショナルさは、こんなことで終わりはしない。レビューを書こうと思って、気がつけば『Slip of the Tongue』『Ready and Willing』とアルバムを次々にプレイヤーに載せだしている。つまり、いまだに「カッコいい!大好きやー。」の気持ちは僕の中では消えていないのだ。最高なカヴァーデ-ルとの運命的な再会を願いつつ、僕は稿を終わらせたい。

Whitesnake / [Whitesnake]

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詳細情報
  • 価格: 2280円
  • メーカー: ソニーレコーズ
  • 年(代): 1987年
  • 団体名: ホワイトスネイク
  • 2003/11/16更新
  • 2003/11/16登録
  • 1813クリック

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コメント (6)

最新コメント5件

2003/11/16

wesson このアルバムのギターって、全部ジョン・サイクスじゃなかったですか?リリース直後に脱退した、と記憶してます。

Teku サイクスはミックス中に、衝突して解雇されたみたいですよ。ギターは全部サイクスではないようです。Here I Go Againのソロはヴァンデンバーグだって、バンドスコアに書いてありました。

chiex これも懐かしいですね!Whitesnakeと聞くと、Here I Go Againのプロモビデオで、車の上で踊ってた女の人を思い出してしまいます・・・

2003/11/17

less ご指摘の通りミックス中にサイクスは解雇、ヴァンデンヴァーグを含む4人のギタリストによって、アルバムは完成されました。現在バンドクレジットではその中からヴァンデンヴァーグのみが銘記されています。HereIGoAgainのクリップではそのギタリストたちが全て出てるとのことなので、クリップ見る機会があればチェックして見てください。いやー、再結成ホワイトスネイク行きたかったですー。

2003/11/21

wesson 今ダグ・アルドリッチと組んでるんですね。知らなかった。

つながりキーワード (3)

このアルバムを出した時には既にジョンサイクスもいませんでしたが、名版だと思います。かっこいい声とギターがあって曲も良いです。

ディープパープル1974年のアルバム、邦題は「嵐の使者」。 リッチー最後のアルバム。デビカバ&ヒューズのファンキー路線に嫌気がさして辞めたので、そのせいかギターソロもほ...

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