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かつしんたろう

勝新太郎

1931(昭和6)年11月29日生まれ。「悪名」「座頭市物語」「兵隊やくざ」の三大シリーズで有名な大スター。
「顔役」「座頭市 折れた杖」「座頭市」などの監督作品もある。



「勝新太郎映画祭」東京: 新文芸坐(2003年11月15日~12月11日)
http://kadokawa-daiei.com/KATSU-SHIN...

『座頭市物語』盲目で居合い抜き名手という破天荒な主人公設定なのに、時代劇お約束を使わない。斬られた人が痛みに呻きながら運ばれたり、普通の人まで巻き込んでしまう街中で繰り広げられる大対決など、リアルな描写が凄い1作目。あと、ラストの瞳、盲人の目にしか見えないのだけど、あれはどうやってるんだろう? 当時、コンタクトとかCGとかないだろうに!

『続・座頭市物語』1作目より時代劇お約束が使われて、戦いは空き地だったりするのだが、兄との対決は、殺陣の段取りが見えず、むちゃくちゃ剣をふりまわしているようにもみえるほどリアル。

『新・座頭市物語』 市が庶民の味方になっちゃって、強盗された皆の金を取り返しにいったりするのは、正義の味方になったゴジラを観ているようでちょいと淋しい。「斬っちゃいけねぇ人を斬り」という市の台詞通り、1作目ではライバル、2作目では兄、今作では師匠を斬る。時代劇お約束が増え、市のキャラもあまりストイックじゃなくなり、殺陣も(市のスピードは凄いけど)段取りがわかる感じになったりと、1作目にしびれた者にとっては悲しいが、エンターテインメントとしてわかりやすくなったということか(でも、やっぱり座頭市にそんなこと求めてないんだよ)。とはいっても、ラストの居合い抜き対決は凄い。

『座頭市兇状旅』 斬る人数も数十人と大増加、ヒロイン2人も登場したり、おにぎりを食べたりしてユーモラスな感じも加わり、裸の大将や寅さんシリーズを思い出させるようなシリーズっぽさが増加。刃が折れて絶体絶命!なラストの戦い、その後の蛾十郎の後味の悪い台詞、さらに市が照れ隠しで祭囃子にあわせて踊りながら去っていくシーンと、ラストはいいねぇ いいねぇ。

『座頭市喧嘩旅』 おお、娯楽作である部分は残しながら、座頭市のキャラクターは第1作目に近い感じ(正義漢じゃなくて、巻き込まれちゃうアウトロー)になっていて面白い。 原っぱで娘さんとおにぎりを食うほのぼのシーン、ほっぺについた米つぶを取ろうとした娘の手をつかみ、「動くんじゃないよ」と市が言った直後、襲い掛かる3人の男を、そのままの姿勢で あっという間に斬る。緩急の心地よさ。

『座頭市千両首』 悪代官をやっつけるって内容で、ヒロイン2人立て、入浴シーンもあり、というサービスっぷりだけど、どうもあんまり時代劇時代劇しちゃうと逆に座頭市じゃなくていいじゃんと思えてしまう。展開も強引だし。子供を庇っての殺陣、ラスト西部劇ノリの戦い、 千両箱に座ったままの殺陣、さらにタイトル・バックでも殺陣がじっくり見れるのが嬉しい。

『座頭市あばれ凧』 殺陣に工夫があって面白い。キセルを投げてひょっとこの口に突き刺したり、斬られた花挿しが落ちて飾ってある刀に当たるとまっぷたつに斬れていてししおどしのような動きをするといった凄さと笑いが同居した見せ方など。ラストの襲撃なんかは、闇の中、炸裂音と悲鳴、そして鞘に収める市の影が大きく壁にうつる!とか、逃げようとする男たちの前にぬっと影になった市が現れ、大アップの顔が挿入されるところなど、演出だけみるとまるでホラー映画のモンスターのような市になっている。投げられた瓦のせいで頭から血を流す市が花火の赤い光に照らされる姿とか。そういえば、水中殺法のあと、ぬーっと水の中から現れるシーンもあって、全体的にゴジラっぽい描かれ方だったり。

勝新太郎

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Lv99.com
  • 2003/11/23更新
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