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ジャン・ヌーベル展

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ジャン・ヌーベル展

「ジャン・ヌーベル展」(■1)は初台にある東京オペラシティーアートギャラリーで催されている。フランス人のジャン・ヌーベルは言葉どおり世界中の様々な大型プロジェクトを手掛ける、いま最も多忙な建築家の一人である。何十人という建築家や通訳、ネゴシエーターや経済学者からなる集団を率いて、世界中の巨大コンペに参加する。そして、この経済活動には詳細な試算とスケッチ、そして明確に言語化したコンセプトが必要だ。建築ほど自身の作品を実現するに当って、言葉との親密性が高いジャンルもないだろうと感じている。

初回のパリのポンピドゥーセンターから世界中を巡回してきた本展には、実現されなかった計画、完成した建築、未完のものまで、彼が手掛けた200点以上の作品CGと明確な言葉が展示されている。彼の多くの建築に共通する特徴は、ガラスや鏡に景色が写り込み、歪められ、床に外光やライトが反射する視覚的な効果だ。主にガラスと金属的な印象を受ける建築は、その環境や文化や歴史に「自然」に溶け込むことが一義的に求められるということが執拗に語られていた。このグローバルに対する歴史と環境にたいする共生の思想は主流な考え方だ。しかし、この思考を突き詰めれば突き詰めるほど、巨大な建造物を建てるという行為にはあらかじめ矛盾を孕んでいる。

長細く暗い部屋に入ると、25メートルの巨大スクリーンに彼の実物大の建築映像が映されている。映像は環境音とともに流れ、30秒くらいで一つの映像がガチャという音と同時に変わる。パリの「カルティエ財団現代美術館」――緑色の外は湾曲した鏡張りの壁に写り、薄暗い部屋は歪曲したグリーンの景色のみが浮かび上がっている。ここに行けなかったことが悔やまれる(■2)。今度はガチャという音ではなく、フェードアウトして音と画像が変わる。そしてフェードインをして画像が映される。

■1:ジャンヌーベル展 2003.11.01-2004.01.25 東京オペラシティーアートギャラリー
■2:私が唯一実物を見たのはパリの「アラブ世界研究所」のみである。長方形の外観はアラブの模様にも似た、大小様々な渦巻き状の金属サッシに縁取られたガラス窓に埋め尽くされている。その窓は一日における陽光の加減を感知して微妙に開閉する。屋上はカフェになっていてパリの街が一望できる。

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投稿者:

コメント (4)

2003/11/19

hommax パラン+ヴィリリオに影響された初期に今、興味があります。斜めの機能について。第二国立劇場のコンペ案なんか、その文脈にあるような気がします。 展示をみましたが、暗くて文字にやられてしまい、疲れてしまいました。(笑)

2003/11/20

こわんちん 会場内がとても暑かったので、入られる方は薄着をお薦めします。

2003/11/25

パラン+ヴィリリオとはどういう方ですか?建築の展示会というのはかなり当りはずれが多い難しい分野ですね。僕は静かな建築映像が流れるビデオがある展示が好きです。 ジャケットは受付すぐのロッカーに預けましょう。(笑)

2003/11/26

hommax クロード・パランという建築家とポール・ヴィリリオが対等なパートナーシップを結んでいたようです。彼らが設計した『サンテ・ベルナデッテ教会』は、トーチカのようなインゴットのような建築です。まさに、ヌーベルの第二国立劇場コンペ案に直結しているかと。五十嵐太郎さんの著書『終わりの建築/始まりの建築ーポスト・ラディカリズムの建築と言説』に書かれています。初っぱなの『ヴィリリオ/パランからジャン・ヌーヴェルへ 転換点としての一九六八年』に詳しく書かれています。

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デザイン・写真・建築Jean Nouvel

  • (ハズ)

建築家。日本では、電通本社ビル設計

オペラシティ・アートギャラリーでジャン・ヌーヴェル展を見に行ってきた。ジャン・ヌーヴェルについては、オペラハウスや美術館などを得意とし、「セクシーな雰囲気」を演出できる建...

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