ボーリング・フォー・コロンバイン
Bowling for columbine
「Bush! Shame on You!!」ってことで・・
(いまごろですが)「Bowling for columbine」を観た
思ったよりも深いところまでやってくれてるみたいで・・けっこうウレシイ
劇中で、銃の訓練してる人に向かって
ムーア:「なぜボーリングのピンを標的にするんだい?」
射ってる人:「人体に似てるからさ」
って会話があって、そういうの見てると「表題のボーリングのピンのイメージってのはコロンバイン高校で撃たれたコのことなの?」
って思ったりもするけど、たぶんそうじゃなくて・・
「コロンバイン高校で亡くなったコたちのために、ボンクラなピンを倒していってやる(Bowling for Columbine)」ってことなんだろう
で、
そんな感じでピンをどんどん倒していくんだけど・・
そんな中でのムーアのテーマってのは、
「なぜアメリカでは銃がなくならないのか」ってことで・・
ムーア的には「それはアメリカ人(白人)が無類の臆病者だからさ」ってことになる
アメリカに最初に上陸したときのnative american大虐殺も、黒人排斥運動も、ほかの国への軍事援助も・・
白人たちが臆病だからやってきたことで・・
そのためには銃はかかせないものだった
っていうか、「銃はかかせない」、って意識を埋め込んだ
メディアを使って・・
「使って」っていうか、メディアがほかにネタがなくて、恐怖を喚起するネタは簡単だし、受け手を惹きつけ易かったから・・そういうネタに集中した
で、
白人たちは銃を手放せなくなったんだけど・・
こんなの本当の暴力に比べたら大した威力もないんだけどね
その象徴的な場面として、
ムーア:
「憲法でarmsが認められてるっていうんだったら、身を守るために核兵器も持つ気はあるかい?」
銃を枕の下において眠る男:
「・・・いちお」(ちょっとひるんでた)
けっきょくそんな感じで・・
ショッパイ暴力による安心を抱え込んで思考停止に陥ってるってのが、銃を持つ人間たちの現状なんだろう
で、
そういう思考の型が増幅したものが核兵器の安全保障の分野におけるMADの論理だ
それは、「相手が核兵器手放すかどうか分からなくて怖いから、オレも核兵器手放すわけにはいかない」、って論理で(中にはこんなの理論なんて言ってる輩もいるみたいだけど、こんなの理論でもなんでもない)
ムーアもそれを意識してるみたいだった。
怖がりだから常に敵を意識して・・
政府も国民感情をはぐらかすために常に仮想敵を用意して・・
いわれのない暴力を受けた国はアメリカに対する憎しみを募らせていくんだけど・・
外への意識のない大半のアメリカ人は「なんで私たちが憎まれなきゃいけないの?」って思って憎しみの連鎖ができていく。。
いつまでも怖がりで、外に対しての関心がないってのはまるで子供のようだ
たしかにアメリカのイメージってのはそういうものだったかもしれないけど・・
この国もそろそろ大人になっていい頃なんじゃないか?
(「この国に文化がない」ってのもそういうことと繋がってくるんだろう)
あるいは、一度ほんとにひどい目に合わないと反省できないのか?
世界からの憎しみが頂点に達したとき、そういうことが起こりそうな予感がしてるんだけど・・
その善後策として、
アメリカはある程度の反省を示さなければならなくて・・・
そういう反省を最も効果的に示せるのは、「非白人系大統領の誕生!」、って形なんだろうけど・・
いまのアメリカにはそこまでの覚悟・・というか、認識のようなものはないだろうな。。
--
関連:
Bowling for columbine
http://www.gaga.ne.jp/bowling/
Bowling Alone: The Collapse and Revival of American Community by Robert D. Putnam (New York: Simon & Schuster, 2000).
http://www.bowlingalone.com/
「逆転したアメリカ都市部の居住分離」(@ル・モンド・ディプロマティーク)
http://www.diplo.jp/articles03/...
「国の違い、状況の違い」(@探偵ファイル)
http://www.tanteifile.com/diary/2003/...
「グローバル・デモクラシー」(@Joi Ito's Web-JP)
http://joi.ito.com/jp/archives/2003/...
- 2003/11/27更新
- 2003/11/27登録
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コメント (5)
2003/12/08
m_um_u. あ・・勘違いされてる方がいるかもしれないので言っときますが・・
ぼくはアメリカ的心性(ロックウェル的な)は好きですが、ブッシ的人間は嫌いです m(_ _)m
2004/01/06
aisha*aisha*aisha わたしも、観ましたよ。うんうん、無類の臆病・・・。あの、サウスパークっぽく描かれた「びびりすぎな白人」は、凄く滑稽でしたね・・・。
m_um_u. これは、「ドキュメンタリーじゃねぇよ、フィクションだよ」、って批判もあるかもしれないけど・・フィクションならフィクションでよくて・・(ちゃんといろいろ考えさせてくれる材料にはなっているので)・・十分、価値のある映画だったな、と思ってます。
2004/01/07
m_um_u. そういやアメリカのやつ・・指紋採取などはじめやがりましたね・・。しかも、外国人だけ・・?「対有色人種」・・って感じ?・・・・もうダメじゃん
2004/01/24
m_um_u. はい。マイケル・ムーア日本語版サイト開局です(http://www.michaelmoorejapan.com/)
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