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西洋職人服飾図絵

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図書館で見つけて、うっかり爆笑しかけた。17世紀末、フランスのニコラ・ラルメサンが描いた奇妙キテレツな「西洋諸職幻想図」約90点の図録本。各職業を示すようにその関連の道具類で全身ゴテゴテと飾り立てたコスチュームを纏う人。テリー・ギリアムが好んでやりそうなネタ...、いや...ネタじゃないけど...いや...ネタだろうか...。正直、笑える。モチロン、実際に17世紀末のフランスではこんな格好で仕事していた、なんてわけじゃない。有り得ない。というより当時の人々もこの絵には吃驚させられたそうだ。しかしその時代の様々な職業とそれにまつわる道具などを垣間見ることが出来、なかなか見応えがある。ドレスメーカー、時計師、帽子製造人、メリヤス編物業、木箱師、トランプ屋、楽士等など...。外科医の他に、ヘルニア外科医って。それ専門の医師がいたのね。

こういう過剰でグロテスクなスタイルはアルチンボルドなどに見られる。人の顔が動植物や食品・物で出来ていたりするアレですね。いわゆる、マニエリスム(人体や構図に誇張的表現を特徴としたルネサンスとバロックの中間時代の芸術様式)ってヤツですか、それの一種らしく。アルチンボルドのは私としては少し不気味さを感じるのですが、こちらはモノによっては本当にいそうな行商人みたいだし現実味を帯びているので気持ち悪さもなく素直にクスッと笑えます。作家は笑わせようとしているのか本気なのか知りませんが。それに単なる写実的な職人画でもないのでインパクトは強烈です。…あ、それが狙い?

オリジナル作品はパリの国立図書館の版画部門か、アメリカのボストン美術館にも多少。

*画像に用いたのは噴水職人じゃなく水道工事屋。
実際には上半身ではなくすべて全身像である。

西洋職人服飾図絵

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祥画像 投稿者:
詳細情報
  • 双書
  • 美術の泉77
  • 石山彰編著
  • 岩崎美術社
  • 2,000円
  • 2003/11/29更新
  • 2003/11/29登録
  • 2644クリック

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