トウカズコ
塔和子
映画「風の舞~ハンセン病の詩人 塔和子の世界」に出ておられる、元ハンセン病患者の詩人。
13歳で発病、15歳で国立療養所大島青松園に強制隔離され、22歳で同じく園内に隔離されていた赤松正美さんと結婚。(2000年に正美さんは逝去)
同園に隔離されてすぐ名前を変え、親族とは一切縁を切り、結婚しても強制的に断種(子供を作れないようにするための手術)させられるなど過酷な生活を強いられてきました。
特効薬プロミンが開発されたにも関わらず患者を隔離し続けた悪法「らい予防法」が廃止されてからも、身寄りがいないため園から出ることができず、結局、およそ60年間もの長い間を園内で生活してこられました。
その他、当時の収容所での差別や罰、強制労働など患者さんがいかに虐げられてきたか、塔さん以外の元患者さんたちが証言して下さっています。
そんな生活の中で、18冊もの詩集を出した塔さんの詩と、その生き様がこの映画のメインテーマ。いくつもの詩を女優の吉永小百合さんがボランティアで朗読されています。
生涯にわたって、まさに命がけで生きることとは、命の本質とは何か、を詩を通して問い続けてきた塔さん。その詩は高く評価され、15冊目の詩集『記憶の川で』は、詩の世界では最高の栄誉と言われる高見順賞を受賞しています。
最近ではSARSなど、患者やその周囲の人間に対する差別や偏見が生まれる病気が今でもあります。
しかし、何の根拠もないそれらの差別や偏見がどれだけ人の尊厳を踏みにじり、どれだけ人の人生を壊してきているのか、考えさせられる映画です。
特に、人の命と真正面から向き合う医療関係者にオススメです。
ちなみに和子さんと正美さんはクリスチャンで、和子さんは今でも園内にある礼拝堂で礼拝に出席しておられるようです。
映画の上映スケジュールなど詳しいことは↓のURLをご覧下さい。
- 2003/12/04更新
- 2003/12/04登録
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