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ドリトル先生 (Dr.Dolittle)

イギリス人ヒュー・ロフティング氏が贈る動物文学(←敢えて)の金字塔です。
これの岩波版ハードカバーを全冊持っているのが自慢だったりします。小学生の頃にドリトル先生航海記を買ってもらってから、中学卒業頃まで(?)かかってコツコツと買いそろえました。

場所はイギリス。おそらくマンチェスターからそれほど離れていない“沼のほとりのパドルビー”という小さな町が舞台。ひょんなことから動物の言葉を話す(超能力じゃないよ)ようになった人間医者のドリトル先生は、動物がひどい目に遭っているのを知って動物医者に転身。動物を人間並みにあつかう先生を近隣の人々は変人扱い。しかし、世界中の動物にドリトル先生を知らないモノはなかった。今日も今日とて、イギリス国内から、アフリカから、月面(!)から、ドリトル先生を頼って動物が騒動を持ち込みます・・・

*****

以下、覚え書きなので不正確だと思うんですが。

作者のロフティングは戦役で傷ついた軍馬が射殺されるのを見て感じるところがあり、この作品を書いたとか。イギリス人らしい自然観(←作品時代的にちょっと古めかしいですが)や動物とのつきあい方に、そんなロフティングの動物への愛情がからんでとても奥行きのある世界が広がります。
宇宙船地球号だとかガイア理論だとかをかじる前に、まずこれを読むべき。生きているのは人間だけじゃないというのを実感できるかも。ただのおとぎ話とは、ちょっと筆致が違うように思います。

和訳はあの御大・井伏鱒二氏。独特の語り口が古き良き英国(って、実のところよくわかっていませんが)を彷彿とさせます。もはやこの和訳は原文を越えている・・・かも知れません。とてもきれいな日本語なので、この点でも必読です。(私の日本語の原点はここにあるような気がする)

*****

ところで、最近、ドリトル先生にも差別的作品との指摘があるとかで、既にオリジナルから改鼠した版も出ているとか。
確かにモロに“アフリカ=未開の地”として書いてありますけど・・・・・・でもアフリカ人の登場人物を見つめるロフティングの視線は(保護者的でなく)限りなく優しいと感じます。是非、オリジナル版を。

そうそう。ペン画のさし画も楽しいので、大判のハードカバーをお勧めします。

※思い出モードにつき、訂正情報歓迎!

ドリトル先生

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投稿者:
しいた
詳細情報
  • 発売元: 岩波書店(ハードカバー版・文庫版)
  • 2004/01/21更新
  • 2004/01/21登録
  • 1221クリック

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コメント (12)

最新コメント5件

2004/01/21

うわー。懐かしいっ!!私も大好きでした。子供の頃、一生懸命読みましたよ~。確かハンカチで尻尾にしたり、舌の鳴らし方で動物とお話するんですよね。憧れました(笑)。挿絵も好きでしたね~。あと、不思議な動物とかも。オシツオサレツでしたっけ。強烈に印象に残ってます。

しいた オシツオサレツ(^^)…「押しつ押されつ」なんだと気づいたのはいつ頃か。原文"pushme-pullyou"なんです。この言語センスにはひれ伏すのみ>井伏老。

「アレハヤメテホシカッタ映画」に「オシツオサレツ」(何故かイキツモドリツだったっけ?と悩みがち)が、ちらっと出ていました。ストーリーに関係なく。そこだけ妙に興奮しました。昔の映画のドリトル先生もハンサム過ぎですよね。鼻だとか全体に丸こい感じ。

2004/01/22

pushme-pullyouだったんですか!すごい訳者のセンスですね。この訳でよかったーって思います^^ なんだか再び読みたくなってきました。時間ができたら図書館でも行こうっと

しいた 昔の「ドリトル先生」、版によってはあごヒゲの医者だったり…。まふぃの映画にオシツオサレツ出ていましたか。最近はCGでなんでもアリだしなぁ・・・>祥様

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私子供の頃これ読んで本気で動物と会話できるようになると思ってましたー(^^;)。 いわば私にとってのサンタクロースですねぇ。 今読んだら多分いろいろ突っ込みたくなるんだろうけど(^^;)。...

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