僧侶
4年前ビルマに旅行に行った際、2週間ほど僧院に入った。ちょうど二十歳の誕生日の頃だ(僧院には誕生日という概念はなかった)。
最近フジテレビの「あいのり」という番組で登場人物が同じように僧院で修業しているのをみて、とても懐かしかった。彼のように悩みをかかえて、というわけではなく、ただの好奇心と怖いものみたさという安易な気持ちで僧院の門を叩いたわけだが、結果として僕の人格形成には大きな影響を及ぼした。
一番印象的だったのが、「聖」と「俗」という感覚。
2週間の修業を終え、一歩僧院の外にでると下界のあまりのせわしなさにびっくりした。
そんなに急がなくても、というぐらいに車はスピードを出し、人々はなにが楽しいのか大笑いしてる。昼まっから酒を飲んでるおやじ、咥えタバコのおばあちゃん。
僕は自分が抱えていた聖なるきもちを踏みにじられるような気がしてもの凄く気分が悪くなった。
今では下界の暮らしにも慣れ、それどころか楽しんでいる(この空間の内容を見れば一目瞭然だが)。ただ、ふとあの2週間自分がいた境地というか感じた感覚が無性に恋しくなるときがある。そういう時僕は自分がもらった僧としての戒名をつぶやくことにしている。
僕の名はコマラ。
- 2004/01/23更新
- 2004/01/23登録
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