かみはさいぶにやどる
神は細部に宿る
1993年浪漫新社 椹木野衣、村上龍共著 (対談)
第1章 "傷"を舐め合う若者たち
第2章 限りなく進化に近いマイノリティ
第3章 正義を根本原理に、アメリカ化していく世界
第4章 愛と幻想の天皇制
第5章 "ニホンゴ"という風景
第6章 国境を越えて、ひとは何を伝えうるか?
第7章 "意味"という病いを越えて
とっくに絶版になっていてなかなか手に入らないのですが、椹木野衣がいまだに頻繁にインタビューなどで言及している本です。椹木野衣から色々な問題を提示する形になっていて、どのような問題に対しても、特に後半は「自分愛」的なものに村上龍が拒絶反応を示してどんどん全く二人の意見がすれ違ってゆきかみあうことがありません。対談としてはかなり異様な緊張感につつまれています。かなり険悪。
村上龍はボディピアッシングやコミケに代表されるオタク文化的なものをヘルシーではない「気持ち悪い」ものとして(いや、私が勝手に言っているのではなく本当に何回も何回もそう言っているのです)完全に拒否をしています。
椹木野衣と村上龍ではまあこういう結果になるのは十中八九目に見えていたような気もするので、そういう点では「やっぱり...」という以上でも以下でもないかもしれません。村上龍のファンが読んだらあまりの村上龍のこの本でのふがいなさに怒っちゃうかもしれません。93年の時点での椹木野衣の問題意識の高さを知るにはとてもいい本です。
- 2004/01/24更新
- 2004/01/24登録
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