キラキラヒカル
きらきらひかる
江國香織:著
新潮文庫
10日前に結婚した笑子と睦月。
ごくごく平凡で幸せな新婚家庭を築いている2人には、お互い複雑な「事情」があった―。
アル中の女とホモの男、セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮び上がる誠実、友情、そして恋愛とは。
傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。
江國さんの本は何冊か読んだことあるのですが、
この本が彼女の著作の中では一番好き。ちなみにそれまでの一番は「ホテルカクタス」。こっちも素敵(聞いてない)
最初はすごく、心配でした。読み始める前なのに変な話ですが(笑)
ホモ(本当はこの言葉を使うのにはちょっと抵抗があるのですが、江國さんは本の中でこの言葉を使っていたのでこっちを)なのに、女の人と普通の結婚して、それで上手く行くの?と。しかも睦月には恋人までいるし。
でも読んでるうちに、そういう不安はなくなってしまいました。
笑子は本当に睦月が好きで、それまでに築き上げてきた色々な関係性を断ち切ってしまえるくらいに、彼のことが好きで。
そして睦月も、彼には「恋人」の紺くんという人がいるけれど、彼への愛情とはまた全く別の愛で、彼女のことをちゃんと愛してる。
そして睦月の恋人の紺くんも、睦月をちゃんと愛しているし、笑子のことも、好いてる。これもまた別の愛で。
読んでいてそれがすごく、わかったから。
「でも、僕は男が好きなわけじゃないよ。睦月が好きなんだ」(P139より)
きっとこの紺くんの台詞が、この話のすべてじゃないのかな。
「だれが一番好き?」とか、そういう質問に対する答えは、ありえないのだと思います。
だって順番付けようにも、1人1人に持っている愛情は、まったく違うものなのだから。
この本を読んで、改めてそう思いました。
まさに「純度100パーセント」の、恋愛小説。
とても素敵です。
- 2004/02/02更新
- 2004/01/30登録
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コメント (6)
最新コメント5件
2004/01/31
メザメ みちながさん>そうですよね。愛の形は人それぞれだと、私もそう思います。こういう人の細やかな感情を感じられるのは、江國さんのお話ならではかもしれませんね。
2004/02/01
ヨシ 金曜から自分も読み始めました。ココロに刺さる言葉が多くて、誰かを愛し愛されたいとの気持ちが高まるばかり!
2004/02/03
メザメ ヨシさん>読めば読むほど、愛したくなって愛されたくなる気持ち、すごくわかります~。人を好きになるって、しんどいけれど、すごく気持ちのいいことなんだなぁと、思います。
2004/02/05
椿子 私もこれ持ってるよー。1番初めに手を出した、江國さんの本だったかなぁ、多分。私、紺君と、何より、この三角関係といっていいのかわからない、三人が大好きです。「落下する夕方」もかなりお薦めよ♪映画も見ちゃったぐらい大好き。
2004/02/06
メザメ 杏ちゃん>私もあの3人好き!笑子ちゃんが、好きだなぁ。紫のおじいさんに歌を歌ってあげるっていうのが素敵だった。紺くんはファン多いよねー。コーラの匂いのする背中って、素敵。「落下する夕方」も読んだよ!あれも良かったね♪
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