シンホンカクスイリショウセツ
(新)本格推理小説
これまで読んだ推理小説といえば「アクロイド殺し」「モルグ街の殺人」程度で、ミステリに関する予備知識はほとんどなかった。たとえばそういう人間が、久しぶりにミステリでも読んでみるか、と、ふらりと書店で、ノベルズの棚から1冊手に取り、買って読み始める。
そして愕然とする。作品の中に現れる作品。犯人が判った後に現れる仰天する結末。作者の文章そのものにトリックが仕掛けられていて、どうでもいい記述が重要な伏線だったりする。ミステリってなんでこんなにややこしくなってしまったんだ。それとも、もとからそうだった?
どうやら、今僕が読んでいる、このへんてこな「ミステリ」というのは、「社会派」の台頭で(松本清張とか?)、謎解きミステリが一度ジャンルとして衰退した後、15年くらい前、問題意識を新たに持ちなおして再生したものらしい。
そういうものを総称して「新本格」と呼んでいるそうなのだ。
それまでは、謎解きにうつつを抜かすなど子供のやることだ、という風潮があったということなんですかね。
なるほど。確かに、自分で自分に課した制約を、「フェアに」守ろうとしている様は、たとえば殺人という一大事を、パズルの一要素として軽んじていることになるのかも知れない。
(以下ちょっと関係ない話になったのでトピック割りました)
でも、「密室」「交換殺人」なんて言葉、聞いただけでゾクゾクするよね。え、それが子供っぽい?
[020216]
「本格」「推理小説」のキーワードを冠しているのもそうとうおこがましいように思えてきたので変えました。ボクが読んでるものは、軒並み、ヴァンダインの20則で云えばその(2)で全滅です。(というか叙述トリックを前提にして読んでますので)改心して「ミステリ・ハンドブック」と「Yの悲劇」を買ってきました。遅いよ。
- 2002/02/16更新
- 2002/02/07登録
- 2646クリック
このキーワードを共有する
-
メイン
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (7)
黒い仏
- (未有音)
『ハサミ男』でメフィスト賞を受賞した、殊能将之のミステリ、3作目。 終盤の展開に、脱力し怒り出す人多数。絶対に認めない人もいると思われる。 しかし、こういう見方もある...
江戸川乱歩/探偵小説四十年
- (kakou)
乱歩がデビュー時からメインに執筆していた雑誌「新青年」に連載された「探偵小説三十年」、同誌の廃刊と共に雑誌「宝石」移って続けられた「探偵小説三十五年」に補足をした記録体自伝。 オーソドッ...
ケイゾク
- (nuremochi)
堤氏監督の名ドラマ。つじつま合わせよりも盛り上がりを重視。DVDに入っているNGシーン集もまた楽し。名場面といえば「お前頭くせーよ」とか あの中谷美紀が!「チ○コ」とかで...
フェアさの追求
- (未有音)
このあいだ、仕事でデザイナーとFlashを作る打ち合わせをすることがあった。 デザインの出来ない僕は、デザイナーのアイデアをFlashに通るように整理して、Flash上で部品を組み立ててム...
探偵小説を書くときの二十則
- (sogo)
S.S.ヴァン・ダインが、探偵小説を書くときのルールを明文化しようとして書いたものです。 この文章は、ヴァン・ダイン自身がフェアプレイ精神に乗っ取って謎を提出することを表明しています。たと...
「館」シリーズ
- (未有音)
綾辻行人のミステリのシリーズの一つ。最近読んでます。 建築家、中村青司の設計した館は、いずれも奇妙な構造を持ったものばかり。そこに住まう人々の上に起こる不可解な殺人事件...
探偵小説
- (sogo)
エドガー・アラン・ポーによって創始され、1930年くらいまではおそらく「ミステリー」とみなされた唯一のジャンル。有能な探偵が事件を解いていくのであるが、「探偵が問題を解く前に読者が謎を見破れ...






「館」シリーズ
ケイゾク


