関心空間はブックのクチコミも満載!

新着

... もっとみる
ログイン | ユーザー登録(無料)

よしながふみ

よしながふみさんの「愛すべき娘たち」を読んだ。

大人の女の人向けのマンガというと、
セックスの話か、育児や嫁姑の話が多くて、
要するに女性週刊誌をマンガという技法で書いたんだなっていうのが多い。

「愛すべき娘たち」は、本当の意味での、大人女性向けの作品である。
作品中に性描写はない。
でも少女マンガでは決してない。
なぜなら、”少女”には登場人物たちの心の動きを理解することができないからだ。

どこかにいそうなある家庭とその友人たちの話がオムニバス形式で綴られている。静かに語られる不思議な話の中には、不思議な人物はいない。少々変わってはいても、みんな、自分(読み手)と同じ人間なのだ。

そんな物語を読むうち、読み手は自分の中にある忘れていた気持ちを思い出すだろう。思春期と呼ばれる時期に自分を強く支配していた思いーー大人になって日常の中で忘れられてた思いーー物語を自分に照らし合わせてみたとき、胸の中でかすかにうごめくそれらの思いを感じる。

大人になって、複雑な思考にも耐えうるようになって、思考の複雑化で複雑になった心を理性の層で覆って、そうして日々を過ごす。
そんな大人に贈る物語。


ちなみに、よしながふみさんの作品では、ドラマにもなった「西洋骨董洋菓子店」も面白いです。やっぱり大人向けですが、こちらは色気(?)も多め。新書館より全4巻。

投稿者:
瑞樹
  • 2004/03/22更新
  • 2004/03/22登録
  • 759クリック

ソーシャルブックマーク

  • このページを含むはてなブックマーク
  • このページを Yahoo! bookmarks に登録する
  • このページを del.icio.us に登録する
  • このページを livedoorクリップ に登録する
  • このページを POOKMARK Airlines に登録する
  • このページを Facebook に登録する

コメント (0)

まだコメントされていません。

つながりキーワード (8)

萩尾望都と三浦しをんの対談、豊島ミホ他3人の作家による「私の好きなよしなが作品」、BL作家によるよしながBL作品解説、福田里香の食事シーン解説、そして『あのひととここだけ...

とても面白かった。 文句無しに面白い。 んが、さらに、ただ面白いだけじゃなくて、このマンガは、読むと感じるある種のひっかかりが、さらにその魅力を高めているように思います...

見習いパテシェ、神田エイジ  伝説のゲイで天才パテシェ、小野裕介 ボンボンで器用なオーナー、橘圭一郎 何にも出来ない ちーちゃんこと小早川千影 ケーキ屋「アンティーク」...

よしながふみは月9テレビドラマになった、『西洋骨董洋菓子店』がたぶん一番有名で、私もそれで知りました。 とてもきれいな線で、繊細な表情を描くのが上手な人です。男と男の恋...

愛すべき娘たち

  • (きさ@むすめ)

母親と娘という関係は、親子関係の中で一番複雑なんじゃないかと私は思う。異性だったら分かり合えないところがあって当たり前なのだけれど、同性だからこそ、しっかりしっくり重なり合う部分と相容れない...

”女は謎。その愛はもっと謎。” ”ある日突然、受け入れる。ある時いきなり全て赦す。 オトコには解らない、ゆえに愛しい女達の物語が5本” ―---------------...

漫画家。 食べ物をおいしそうに描く漫画家さんですが、 人の心理描写にも長けていて、この人の漫画は 読むたびにすごい!と思わせてくれます。 いわゆるボーイズラブと呼ばれ...

よしながふみの最新刊。 泣けました。 この人の漫画はもうかなり昔から大好きで、 ドラマ化したりとかなんだか色々あったりしてましたが 久々のコミックスです。 連載もたまに読んでたのですが ま...

携帯でこのページにアクセス

よしながふみ

2次元バーコード対応の
携帯で上の画像を読み
取るとアクセスできます

トラックバック (0)

まだトラックバックされていません。

トラックバックURL
http://www.kanshin.com/tb/keyword-437038

関心空間人気のキーワード

キャンペーン

植物と暮らすライフスタイル・マガジン PLANTED
ページの先頭へ ページの先頭へ