ONE ON ONE 絶望に効くクスリ / 山田玲司
このマンガのためにヤングサンデーを買いたくなるときがよくあります。コトー先生や都立水商のためじゃなく。
毎週著名人にインタビューをし、それをまとめたインタビューマンガです。インタビュアー/マンガは山田玲司。
これまでインタビューしたのは漫画家の井上雄彦、はねるのトびらのメンバー、脚本家の官籐官九郎、小説家の町田康、なんでもありの荒俣宏、絵本作家の五味太郎など。
インタビューマンガなのですが、毎週10ページほどなのでほとんど細かい内容は伝わってきません。しかもおもいっきり筆者の主観に基づいて描かれているのでインタビュー記事のような楽しみ方はできないのです。
じゃあ、一体何が楽しくてこのマンガを読むのかというと、この作品中でもがき苦しむ作者自身の姿そのものがエンタテイメントになっているからです。
この作者はおそらく世の中を斜に構えて見るひねくれもので、言う事は立派だけれども自分からは何もしないタイプの典型であったと考えられます、というか作者自身がマンガ内でカミングアウトしています。
そんな、ひねくれすぎてどうしようもなくなった作者が自分自身を救うために様々な著名人にインタビューをして生きるヒントをもらうという、そういうマンガなのです。
まずそんな自分勝手な理由のインタビュー、見たことねー、っていうのと、この人の性格、自分にもそのケがあるなーっていうその点で妙に気になる存在なんです。そういうひねくれものに果たして救いの道はあるのか、という。
あとやっぱりインタビューされた人達の遺すメッセージはハッさせられるものが多いです。もっとその人に色んなことを聞きたいなと思います。
- 2004/03/25登録
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