シリョウノボンオドリ
死霊の盆踊り
「世界でもっともつまらない映画」として、制作後35年を経過した現在でも我々の心を揺さぶってやまない偉大な映画。原作・脚本は「あの」エド・ウッド。
その内容についてはすでに多くが語られつくされているので(いや、そんなに語るべきことはないのですが)Googleの検索結果を見ていただくことにして、個人的な思い出をひとつ。
東京はN駅の近辺にある「異常にマニアックな映画館が併設されているビジネスホテル」でフロント夜勤のバイトをしていた頃、社員の人から「ちょっと、これ観て面白いかどうか意見聞かせて」と渡されたのが、「Orgy of the Dead」と記された一本のビデオテープ。家へ持ち帰ってさっそく再生したところ、字幕が入ってないんだけどその必要性を1mmも感じさせない、ただただいろんな場末っぽいおねーちゃんが下手くそな踊りを踊り続けるだけという、とても人間的魅力に満ち溢れた作品でした。
あまりの馬鹿馬鹿しさに呆れ返って、社員のHさんに「これ、面白いですよ。絶対ウケると思います」と心からの返事をしたところ、3週間後その映画は『死霊の盆踊り』という邦題で公開されてしまいました……。
若気の至りとはいえ、いまだにあのとき「つまらない」と答えておけばこんなことにはならなかったかと、今でもときどき思い出しては反省の日々を送っています。
さらに蛇足を付け加えておくと、この映画はいまやメジャー配給会社になってしまったギャガ・コミュニケーションズの「第1回」配給作品、とっても魅力的な邦題をつけて宣伝その他の業務一切をひとりでやっていたのが江戸木純氏でした。今からは想像もできませんね。
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