浮雲
1955年、東宝。成瀬巳喜男監督。
ここ十年くらいの間に、東京のいわゆる「名画座」みたいなところはバタバタと潰れてしまいました。バブル経済の後遺症みたいなものがあったのでしょうか…寂しいかぎりです。「浮雲」は、林芙美子の原作を森雅之と高峰秀子が演じ、日本の恋愛映画の最高峰と謳われる名作で、ぼくが見たのはたしか銀座の地下にあったなんとかいう名画座で、吉村公三郎の「暖流」と併映だったような気がします。
だらだらと切れない男と女の関係が、じめじめと、やるせなく続いていく果てに、じめじめとした屋久島でその終わりを迎える。ぼくは泣けませんでしたけど。日本人として、執拗にこびりつくような物語ではあります。
- 2004/04/21更新
- 2004/04/21登録
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