リアリズムの宿
観ててイタイ。鈍痛。この映画は。さすがにつげ義春が原作だけあって。
映画は二人の映画監督、脚本志望の若者が二人旅をするはめになるロードムービー。
この二人が才能あふれる二人という訳では全くなくて、誰が観てもこいつらは駄目だろうとはっきりわかる人。美術学校にいそうな感じ。
この作品の原作は見た事はないんだけれども、ああ、つげ義春の作品に出てきそうな主人公だなという感じです。
この作品が普通のエンタテイメントと違うのは、観ていてイタイ感じがすること、つまり「身につまされる思い」がする事なんだと思います。普通、映画の中で語られている事はどんなに美しいことであれ、醜いことであれ、そこで語られている事は他人事であり、他人事であるからこそ観ている側としては安心して観ていられるわけです。
丁度、我々がテレビで見るニュースが他人事であるように。
でも、ここで描かれているのは他人であるのにまるで自分のことであるように恥ずかしく、情けなくなってきます。自分に経験が無い事でも、もしこんな場面にあったらどうしよう、という気にさせられるのです。
そんな映像を創ることができるというのはやはり才能というべきなのだと思います。たとえこういう経験をしたとしてもそれを映像にはできませんもの。
- 2004/04/25登録
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